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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2016/01/13

四十数年前の東京行

 1月6日ブログで、東京の「霞が関ビル」のことを記しました。小学生のとき、最上階に上ったことです。

 そのときのことを当時の日記に書いていました。四十数年前、小学4年の夏休みです。
小学4年夏休み日記8月16日①
 八月十六日 土曜日 はれ
 朝、早く北方(引用者注:愛知県一宮市北方町、母の実家)のおじちゃまについて東京へ行った。
 東名高速国鉄急行バスで八時に名古屋出発、九時十五分に静岡、十時ニ十五分大井川、長い橋を二分で通過、トンネル又、トンネルで赤いしょう明にてらされて、とてもきれいだ。十二時に「するがわん」を右に見る。
 
 
 当時の国鉄バスの運行状況が、克明に記されています。
 「心の問題」を捨象した、「経験の記録」(1月11日ブログ参照)です。
 小学4年夏休み日記8月16日②
 かな川県にはいるとほとんど山、一時三十五分に東京インターチェンジに着く。山手線にのり新橋で地下鉄にのりかえ「かすみがせきビル」へいった。たくさん人がいて、ならんでキップを買った。36階へエレベーターで35秒でつく。ハイウエーをはしる自動車がまるでミニチャカーのようだ。国会議事堂、皇居、東京駅などそして、東京わんがあんまり近くにみえるので、おどろいた。
おみやげにしゃしんたてと、きねんメダルを買った。
四つ谷へでて食事をした。かえりは五時の新かん線ひかり号で東京はっしゃ、「するがわん」の所がきれいだと、思った。
富士山が見えなくてざんねんだった。
名古屋へ七時半着、家に八時二十分に、ついた。
前から、一度、行って見たいと思っていた東京、そして、東名ハイウエイ、新かんせん、事故もなくて、ほんとにたのしかった
 いろいろのおみやげもかった。 
(原文ママ)

 最後の「いろいろのおみやげもかった」の文は、「霞が関ビル展望回廊」の入場券が貼られて隠れていますが、母の字体です。相変わらず、母が添削しています。ただ、この東京行に母は同行していないので、中身は私自身の記憶に委ねられており、構成は当時の私の思想の反映といってよいでしょう(母に刷り込まれてはいるが)。おぼろげに記憶しているのですが、「○時、△△着」というのを折々メモしていたと思います。 
 
 全体として即物的で、現在の時空逍遥に通じる記述です。
 東名高速の「国鉄バス」は名古屋―東京間を5時間35分で走り、東海道新幹線の「ひかり」は東京-名古屋間が2時間半だったことが判ります。
 「ジェイアールバス」の時刻表によると、現在の「新東名スーパーライナー6号」名古屋午前8時発の東京着が午後1時26分なので、四十数年前とほとんど変わっていない。一方、JR東海の時刻表によると、東京-名古屋間は現在、「のぞみ」で1時間40分。霞が関ビルのエレベータは、最上階まで35秒で上がった。トンネルの照明に感動する私。
 
 私の精神構造は四十数年間、ほとんど変わっていない。
 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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