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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2015/07/27

石山2条3丁目 Kさん宅

 軟石建物調査のフォローアップの続きです。
 建物の外観目視で推測してきた「築50年以上か未満か」を、持ち主に会って確かめているのですが、推測はほぼいい線をいってます。これまでの聞取りからすると、「築50年未満」のものの多くも、「築50年」にかなり近いかなという傾向ではあります。
 外観目視による判断と聞取りによる裏付けの経験則で、「他も推して知るべし」といえそうな気もしてきました。「大人の卒論」の初校期限は今週末でもあり、すべての建物のウラを取るのは時間的に不可能なので、どこかで切り上げる必要があります。ただ、お住まいの方から話を聞くと、思わぬ情報も得られるので、可能な範囲で続けます。

 石山2条3丁目のKさん宅です。
石山2条3丁目 Kさん宅
 表面仕上げ(小叩き、一部チェーンソー)、軟石の煙突、窓周りの意匠などから「築50年以上」と見てはいました。Kさんに伺うと、建てたのは「戦争から戻ってきてから」だそうです。戻ってきたのは1946(昭和21)年の春で、それから1、2年後に建てたと。昭和20年代前半の築。Kさんは元々石工さんだったということを「軟石文化を語る会」の岩本さんからお聞きしていましたが、ご自身によると「元は石を切り出していたが、その後建築もするようになった」と。このお住まいも自分で石を積んだそうです。「丘珠のタマネギ倉庫なんかも建てたな。私は、あとのほうだと思うが」。

 私「いつごろまで建築をやっておられましたか?」
 Kさん「80くらいまでかな」
 私「失礼ですが、いまお幾つですか?」
 Kさん「百歳。大正4年の生まれ」
 驚きました。

 Kさん宅の側面です。
石山2条3丁目 Kさん宅 側面
 窓の楣に切込みが入れられ、窓台は持送りで支えていて、さりげなく細かな工夫が見られます。元々は縦長窓だったのでしょうが、改修されています。新しい軟石が2段、嵌められています。

 丘珠のタマネギ倉庫を積んだという人に、石山で会えるとは嬉しい。
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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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