札幌時空逍遥
札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願
札幌市長選に思う。
街で見かけたポスターです。
このポスターに顔写真と名前の出ている高橋さんが北海道知事選に、本間さんが市長選に立候補することは周知のとおりです。知事選も札幌市長選もまだ告示されておらず、ポスターは政党の宣伝用と見受けましたが、事実上の選挙戦といってよいでしょう。
そこで、かねて疑問に思ったことを記します。
左側の本間という人は、高橋知事が4選目に出ることを表明した際、次のように語っています(北海道新聞2015年1月5日朝刊)。
本間氏は、知事の出馬について「知事は行政経験が豊かで、今後の道政運営にさらに期待ができる」と歓迎。
同じく道新2月17日朝刊では、次のようにも報じられています。
本間氏の後援会は、同様に自民党が支援する高橋氏側と連動に向けた協議を進めてきた。
これらの記事を読んで、私は「あれ?」と思いました。
というのは、4年前に本間氏がやはり市長選に出たとき、道新の取材に対して次のように述べていたからです(道新2010年12月25日朝刊)。
―自治体首長の任期をどう思いますか。
「日本の自治体の首長は、世界でも希にみるくらい権力が強いので、10年が限度。3期12年は長すぎます」
私の疑問は、「(自治体首長の)3期12年は長すぎます」と言いながら、本間氏はどうして高橋知事の4選出馬を‘歓迎’し、‘連動’できるのか? ということです。
本間氏は元総務省のキャリアで、「自治大学校研究部長」だったと聞きます。しかも札幌を含む全国の幾つかの自治体で幹部職員を務めた経歴も持っている。いわば地方自治、地方公務員関係のエキスパートです(実際にどういう成果を上げたかは、ここでは問わない)。そういう人が述べた首長の任期に対する考えです。私自身は首長3選=長すぎるとは思いませんが、長すぎるというのもエキスパートならではの見識でありましょう。問題は、4年前にそう言っておきながら、なぜ高橋知事だけは3選どころか4選でもいいのか? です。
4年前の選挙で本間氏は、3選を目指す現職上田氏と対決しました。つまり前述の発言も、上田市長の3選への批判が念頭にあるのは明らかです。上田市長の3選はダメだが、高橋知事の4選はいい。これは‘ご都合主義’もしくはダブルスタンダードというものではないだろうか。
私は政策の是非を云々しているのではありません。上田市政を批判しつつ、かつ高橋道政を評価すること、それ自体を問うているのではない。それは各人のこれまた見識であり、大いに結構です。繰り返しますが、私が理解できないのは、3期12年を「長すぎる」といって否定しながら4期16年を肯定できる、というリクツです。政策以前の、いわば人間性に関わる疑問なのであります。
それとも、前述の記事は「新聞が勝手に書いたこと」、前掲のポスターも「自民党が勝手に応援していること」で、本人には関係ない、ということなのでしょうか。
このポスターに顔写真と名前の出ている高橋さんが北海道知事選に、本間さんが市長選に立候補することは周知のとおりです。知事選も札幌市長選もまだ告示されておらず、ポスターは政党の宣伝用と見受けましたが、事実上の選挙戦といってよいでしょう。
そこで、かねて疑問に思ったことを記します。
左側の本間という人は、高橋知事が4選目に出ることを表明した際、次のように語っています(北海道新聞2015年1月5日朝刊)。
本間氏は、知事の出馬について「知事は行政経験が豊かで、今後の道政運営にさらに期待ができる」と歓迎。
同じく道新2月17日朝刊では、次のようにも報じられています。
本間氏の後援会は、同様に自民党が支援する高橋氏側と連動に向けた協議を進めてきた。
これらの記事を読んで、私は「あれ?」と思いました。
というのは、4年前に本間氏がやはり市長選に出たとき、道新の取材に対して次のように述べていたからです(道新2010年12月25日朝刊)。
―自治体首長の任期をどう思いますか。
「日本の自治体の首長は、世界でも希にみるくらい権力が強いので、10年が限度。3期12年は長すぎます」
私の疑問は、「(自治体首長の)3期12年は長すぎます」と言いながら、本間氏はどうして高橋知事の4選出馬を‘歓迎’し、‘連動’できるのか? ということです。
本間氏は元総務省のキャリアで、「自治大学校研究部長」だったと聞きます。しかも札幌を含む全国の幾つかの自治体で幹部職員を務めた経歴も持っている。いわば地方自治、地方公務員関係のエキスパートです(実際にどういう成果を上げたかは、ここでは問わない)。そういう人が述べた首長の任期に対する考えです。私自身は首長3選=長すぎるとは思いませんが、長すぎるというのもエキスパートならではの見識でありましょう。問題は、4年前にそう言っておきながら、なぜ高橋知事だけは3選どころか4選でもいいのか? です。
4年前の選挙で本間氏は、3選を目指す現職上田氏と対決しました。つまり前述の発言も、上田市長の3選への批判が念頭にあるのは明らかです。上田市長の3選はダメだが、高橋知事の4選はいい。これは‘ご都合主義’もしくはダブルスタンダードというものではないだろうか。
私は政策の是非を云々しているのではありません。上田市政を批判しつつ、かつ高橋道政を評価すること、それ自体を問うているのではない。それは各人のこれまた見識であり、大いに結構です。繰り返しますが、私が理解できないのは、3期12年を「長すぎる」といって否定しながら4期16年を肯定できる、というリクツです。政策以前の、いわば人間性に関わる疑問なのであります。
それとも、前述の記事は「新聞が勝手に書いたこと」、前掲のポスターも「自民党が勝手に応援していること」で、本人には関係ない、ということなのでしょうか。
スポンサーサイト
Comment
コメントの投稿
Track Back
Copyright © 札幌時空逍遥. all rights reserved.
Template by はじめてのブログデザイン
はじめてのブログ選び