札幌時空逍遥
札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願
厚別区の西区
下野幌第1排水のことは昨日ブログで終えましたが、例によってというべきか目移りしてしまいました。河川網図を見ていて、気になったことが別に出てきたのです。

先日来の下野幌第1排水に黄色の矢印を付けました。野津幌川の支流です。
気になったのは何か。川の名前です。「第1排水」の「第1」。序数詞を用いるのは、一般にモノ・コトの順序性を示して区別する場合です(末注)。しかるに、まわりに第2、第3と付く排水は見当たりません。
近辺で似かよった名前は、橙色の矢印を付けた先の「下野幌排水」です。小野津幌川の支流ポンノッポロ川のそのまた支流として流れています。これが、名前の付け方として腑に落ちません。どちらが川として先に告示されたか(順序)にもよりますが、橙色のほうが先に「下野幌」と付けられたのなら、黄色に「第1」は不自然です。もし黄色が先で「第1」と付けたなら、橙色には「第2」とするのが自然に思えます。仮に黄色と橙色が同時に告示されたときは、片方に「第1」と付けるのがこれも解せません。考えられるのは、過去に第2、第3と付く排水がほかにあったか、あるいはのちのち第2、第3と付けていくことを想定していたか、です。前者の場合、第2、第3はのちに廃川となり、後者では結果的に第2、第3は付けられなかった。
上掲河川網図ではもう一つ、気になる川の名前が見られます。赤い矢印を付けた先の「西区第2排水」です。野津幌川の下流で、支流の「厚信川」の上流に当たります。こちらは「第2」と付けられていますが、周辺に「第1」はありません。同じ野津幌川の支流で、上流には第2のない第1があり、下流に第1のない第2が流れています。
その西区第2排水を見てきました。

JR函館本線を跨ぐ厚別跨線橋の下を一部、明渠として流れています。
第2排水もさることながら、厚別の旧地名である「西区」の名残を探しましたが、残念ながら見つけられませんでした。
注:もっとも、具体的な順序ではなく、抽象的・仮想的に“最高”“至上”の意味合いで命名される場合もあろう。「第一生命」とか、戦後の私立高校で全国各地に見られる「○○第一高校」など。戦前の旧制高校や旧制中学、旧制高等女学校の“ナンバースクール”(あるいはその系譜を受け継いでいる公立校)の第一や第二は順序性だが、私立の高校で「第二」とか「第三」と冠するのは聞いたことがない(ただし、東海大学の付属高校のかつての「第四」などは同じ系列内の順序性である)。本件河川のごとき実務的な行政名称で、後者の抽象的用法は考えづらい。

先日来の下野幌第1排水に黄色の矢印を付けました。野津幌川の支流です。
気になったのは何か。川の名前です。「第1排水」の「第1」。序数詞を用いるのは、一般にモノ・コトの順序性を示して区別する場合です(末注)。しかるに、まわりに第2、第3と付く排水は見当たりません。
近辺で似かよった名前は、橙色の矢印を付けた先の「下野幌排水」です。小野津幌川の支流ポンノッポロ川のそのまた支流として流れています。これが、名前の付け方として腑に落ちません。どちらが川として先に告示されたか(順序)にもよりますが、橙色のほうが先に「下野幌」と付けられたのなら、黄色に「第1」は不自然です。もし黄色が先で「第1」と付けたなら、橙色には「第2」とするのが自然に思えます。仮に黄色と橙色が同時に告示されたときは、片方に「第1」と付けるのがこれも解せません。考えられるのは、過去に第2、第3と付く排水がほかにあったか、あるいはのちのち第2、第3と付けていくことを想定していたか、です。前者の場合、第2、第3はのちに廃川となり、後者では結果的に第2、第3は付けられなかった。
上掲河川網図ではもう一つ、気になる川の名前が見られます。赤い矢印を付けた先の「西区第2排水」です。野津幌川の下流で、支流の「厚信川」の上流に当たります。こちらは「第2」と付けられていますが、周辺に「第1」はありません。同じ野津幌川の支流で、上流には第2のない第1があり、下流に第1のない第2が流れています。
その西区第2排水を見てきました。

JR函館本線を跨ぐ厚別跨線橋の下を一部、明渠として流れています。
第2排水もさることながら、厚別の旧地名である「西区」の名残を探しましたが、残念ながら見つけられませんでした。
注:もっとも、具体的な順序ではなく、抽象的・仮想的に“最高”“至上”の意味合いで命名される場合もあろう。「第一生命」とか、戦後の私立高校で全国各地に見られる「○○第一高校」など。戦前の旧制高校や旧制中学、旧制高等女学校の“ナンバースクール”(あるいはその系譜を受け継いでいる公立校)の第一や第二は順序性だが、私立の高校で「第二」とか「第三」と冠するのは聞いたことがない(ただし、東海大学の付属高校のかつての「第四」などは同じ系列内の順序性である)。本件河川のごとき実務的な行政名称で、後者の抽象的用法は考えづらい。
スポンサーサイト
Comment
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
コメントの投稿
Track Back

Copyright © 札幌時空逍遥. all rights reserved.
Template by はじめてのブログデザイン
はじめてのブログ選び