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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2021/02/25

ヌポロに嵌まる

 下野幌の谷底平野に地理的特異点を見出し、泥炭地に嵌まるごとく嵌まり込んでしまいました。昨日ブログに続き探訪します。

 2月17日ブログに載せた色別標高図です(標高15m未満から5mごと40m以上まで7色段彩)。
色別標高図 下野幌 泥炭地
 今回の道のりを黒い実線で示し、以下、○数字の番号順に画像を載せます。
 白ヌキの太い実線は下野幌の古道跡(昨日ブログ参照)、途中の赤い線の部分が2月23日ブログでお伝えした箇所、その北側の小さい三角形は下野幌まるやま公園(2月17日ブログ参照)です。

青葉町11丁目 JR高架橋
青葉町11丁目6 JR高架橋
 JR千歳線はここから南へ、谷を跨ぎます。2月21日ブログで記した無名川が削った谷です。泥炭堆積物の地層でもあります。

同上
青葉町11丁目11 JR高架橋
ここに千歳線が通じたのは1973(昭和48)年です(2018.12.8ブログに関連事項記述)。近代的な土木技術が泥炭地への架橋を可能にしました。

青葉町12丁目 同上
青葉町12丁目1 JR高架橋
 谷の右岸側の斜面が見えます。無名川は画像の右から左へ流れていました。

同上
青葉町12丁目1 JR高架橋 北望
 ③の反対側からの眺めです。かつての川の流れは、左から右へという向きになります。この画像を撮った地点は「青葉町11・12丁目2号線」という市道名ですが、この道も大正時代の地形図に載る古道です。古道は手前から左方のカーブミラーの奥へ通じていました。

青葉町13丁目 無名川の谷地を南望
青葉町13丁目 元釣り堀跡
 冒頭の標高図を見ると、このあたりから南へ(画像上、奥へ)、象の鼻状に谷を削っています。谷地ですね。正面は現在高齢者施設ですが、古い住宅地図によると釣り堀でした。いや、古い地図どころか手元の5年前の市販地図にはまだ、「つり堀藤景園」と書かれています。

 冒頭の標高図と同じ一帯の2008(平成20)年の空中写真です。
空中写真2008年 青葉町13丁目 藤景園付近
 前掲⑤の画像は、黄色の矢印を付けた位置と向きに当たります。矢印の左下に写る正方形状の二つの池が釣り堀ですね。

 空中写真を1976(昭和51)年に遡ります。
空中写真1976年 青葉町 釣り堀
 釣り堀は3つ、ありました。

 空中写真の1961(昭和36)年です。
空中写真1961年 現青葉町13丁目あたり
 細い水路が北東から南西へナナメに通じ、あばら骨状に畔が写っています。当時はまだ水田だったようです。無名川を水路化して、稲田としたのでしょう。

青葉町13丁目 高齢者施設の門柱
青葉町13丁目 高齢者施設の門柱 藤景苑の名残
 自然木の門柱は釣り堀当時の名残を漂わせています。

 グーグルストリートビューで2010年に遡ったら、やはりそうでした。「松尾ジンギスカン・和風料理 藤景苑 巨鯉つりぼり」の看板が写っています(「園」ではなく「苑」)。名残物件を確かめられたのはストリートビューのおかげです。
 ここについ最近まで一大レジャー施設があったことに無頓着でした。JRの車窓からよく見ていたにもかかわらず、です。泥炭地→水田⇒釣り堀。なくなってから初めて、土地の記憶であったことに気づきました。迂闊なことです。
 この谷地を削った川を先日来「無名川」と記してきましたが、これも迂闊でした。川は今も現役で流れています。しかも、ちゃんと名前も付いてました。
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≪ 下野幌の無名川の名前ホーム古道・下野幌線はなぜ、通じたか? ≫

Comment

鯉の釣り堀で思い出しました
以前かつて東高のあたりにあった3つの池の地図を私の父にみせたら、やや暫く地図を見ながら考え込んで 一言「養鯉場の線で調べてみては?」
合ってるかどうかは別として、その着眼点さすがだと思いましたわ お陰様で長橋の養鯉場についてレクチャー受けました ちなみに父はおたる案内人ボランティアガイドの会の初代会長やっております 現在暇
そんな父に東皐園の門柱にあった看板の画像を見せて解読をお願いしたら「あぁこれはね 牡丹遊覧處」と即答でしたよ「ところ」なんてイキですね〜 

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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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