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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2021/02/19

野の中の川 蛇行のフラクタル

 下野幌のっぽろがわ公園が野津幌川の元の川跡に位置していることを昨日ブログで述べました。あらためて、この街区公園の命名には“意図”がニオイます。昨日ブログに寄せられたコメントで、平仮名で「のっぽろがわ」公園と表記していることに言及いただきました。ありがとうございます。私も、この平仮名表記は川跡由来を込めた傍証と観ました。「下野幌」に「のっぽろがわ」と、あえて畳語的に表現されていることも気になります。下野幌と冠した以上、野津幌川と漢字で繰り返すのはいかにもくどいので仮名表記としたのかもしれません。もし“川の近くの公園”なら、シンプルに「野津幌河畔公園」でよかったでしょう。
 この公園は「札幌市公園検索システム」によると1995(平成7)年に告示されました(末注①)。公園の所在地名は青葉町11丁目ですが(2月17日ブログ参照)、この町名になったのは1982(昭和57)年です(末注②)。あえて、と再びいいます。古い町名を冠して、しかも言葉を重ねて、土地の記憶を刷り込ませた。

 2月17日ブログに載せた1916(大正5)年測図2万の5千分の1地形図「月寒」で、あらためて本件街区公園の付近を鑑みます。
地形図 1916年測図1918年発行「月寒」下野幌「まるやま」付近
 赤い矢印を付けた先が現在の「下野幌のっぽろがわ公園」の位置に当たります。橙色の矢印の先が「まるやま」(2月17日ブログ参照)です。

 野津幌川は、昨日ブログに載せた空中写真の1961年に写る旧河道と較べても、さらに蛇行しています。現在の公園の位置より上流では九十九折状態です。この川は流域のあちこちで蛇行を繰り返していますが、とりわけこの場所でフラクタル的に目立ちます。

 ほんとにこんなにも蛇行していたのかと半ば地形図を疑って、空中写真をさらにさかのぼりました。
空中写真1948年 野津幌川 「まるやま」付近
 1948(昭和23)年版です(国土地理院サイトから)。前掲1916年地形図にほぼ近い河道で蛇行しています。野津幌川は、ここでなぜかくも蛇行したのか。

 注①:https://www2.wagmap.jp/sapporo_koen/detail?fid=845109-1 告示年月日は都市公園法に基づき、供用開始を示すものであろう。
 注②:関秀志編『札幌の地名がわかる本』2018年p.83


 
 
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≪ 野の中の川 蛇行のフラクタル(承前)ホーム下野幌のっぽろがわ公園 ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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