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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2020/09/16

北海製靴の社長にお目にかかる ②

 北海製靴の社長さんの名前は、9月2日ブログでお伝えした原田さんという女性にお聞きしました。原田さんは戦前、女学校卒業後同社に勤めたことのある方です。社長さんのお名前は9月7日ブログに記した戦前の電話番号簿1934(昭和9)年にも載っています。これまでも記してきたとおり原田さんはとても記憶力の良い方で、フルネームで教えていただいた社長さんの名前はぴったり一致していました。
 実はそのお名前というのがわりと珍しかったのでためしに電網検索したところ、近年のNTT電話帳に載っていることがわかったのです。私の手元にある『ハローページ 札幌地方北部版』2004(平成16)年でも当たりました。電話帳に載っている住所を同じく手元のゼンリン住宅地図2002年に照らしたら、やはり名前が載っています。これは驚きました。昭和戦前期に社長をしていた人が、70年後も健在だったのか。仮に当時30歳としても、100歳になります。原田さんに社長のお年まではお訊きしなかったのですが、口ぶりからはそんなには若くないように窺えました。

 と記してきて、お察しになった方もいらっしゃるかと思います。2000年になってからの電話帳や住宅地図に載っているのは、結論的にいうと“2代目”の方でした。昔の商家や老舗にありがちなことで、創業者名を襲名されていたのです。といっても、その2代目の方もすでに亡くなっていました。ではなぜそれがわかったかというと、電話帳と住宅地図に載る住所を訪ねて、2代目の息子さんにお会いできたからです。電話帳に載る番号は使われていなかったのですが、お隣に息子さんのKさんがお住まいでした。その結果、昨日ブログに載せた創業者の胸像を拝むに至ったしだいです。

 創業者からいうと孫に当たるKさんによると、会社はお父様が戦時中出征された後、番頭格だったYさんという人に委ねられました。お父様は復員後専務をされていたのですが、その後経営はYさんに譲られたそうです。昨日ブログに記したとおり、会社は現存していません。Kさんからは「札幌駅の裏の総合卸センターに移り、別の会社と統合されたとも聞いている」とお聞きしました。どうもそれが1975(昭和50)年以降のようです。ゼンリン住宅地図「札幌市東区」1976年をめくると、札幌総合卸センターの北6条東4丁目に「スタンダード靴」「北日本シューズ」「北海鞄」といった名前が連なっています。そのどれかだろうか。

 北6条東4丁目の現在です。
北6条東4丁目 札幌総合卸センター 新建物 
 本年2月に撮りました。前述の会社が入っていた古い建物の解体工事中で、奥に新しいビル「デ・アウネさっぽろ」が建っています。札幌総合卸センターは私が今冬、ロシアの古都サンクトペテルブルグを幻想したところです(本年1月25日ブログ参照)。かつて北海製靴があった浦河通が映画「白痴』のロケ地だったことと併せ(9月13日ブログ参照)、何かとドストエフスキーにかこつけます。

 たびたび私情を吐露して恐縮ながら、前述のごとく時空逍遥にゆかりの方を訪ねるのは実は私にとってかなり難関です。私が一方的に想いを募らせているにすぎず、先方にはまったく縁もゆかりもありません。いきなり訪れてお尋ねするのは、毎度のことながら蛮勇を要します。それゆえなおのこと、このたびもご親切に応対してくださり、ありがたみが弥増しました。
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≪ 浦河通にあった靴の卸屋さん ④ホーム北海製靴の社長にお目にかかる ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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