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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2020/03/27

新型コロナウイルスの感染と地域性

 3月12日ブログで、新型コロナウイルスの感染力について「地域による湿度の高低との相関関係はありやなしや?」と自問しました。コメントをお寄せいただき、遅ればせながらまことにありがとうございます。
 
 >乾燥していると生活空間(地面から1m~2m)のウイルスの絶対量が増えますのでウイルスに接触する機会も増えてしまいます。これは風邪の原因ウイルス(アデノやライノ、コロナ)の特徴でもあります。
 
 このたびの新型に限ったことではないのだなあと、素人ながらも思いました。さりとて普通の風邪やインフルエンザのように季節が変われば(たとえば梅雨どきになれば)収まるだろう、と軽々しく予断できないところが厄介です(末注)。

 都道府県別の感染者数を、日本地図に色分けしてみました。 
新型コロナウイルス 国内感染者数 2020.3.27現在
 感染者数はNHKのサイトから3月27日19時35分発表データに基づきます(元図は国土地理院サイトから白地図に着色)。国内の感染者数は1,463人(クルーズ船を除く)で、上掲図はさらに中国からのチャーター機帰国14人、空港の検疫で確認された人など33人を除く1,416人が母数です。

 なおNHKでも特設サイトで同様に色分けして載せています。
 ↓
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data/ (3月27日閲覧時、同日10時30分までの情報が掲載) 

 こうして見ると、三大都市圏と北海道が多いなという印象を受けます。3月3日ブログで私は、「広域性や面積を同等にして較べると、感染者数は明らかに内地のほうが多い」と記しました。前掲図を見ると、北海道は一面マッカッカです。いかにも感染者が多いように見える。しかし、北海道とほぼ同等の面積を三大都市圏に当てはめると、3月3日から較べても感染者数は三大都市圏のほうがはるかに上回っています。
 結局、私の前掲図やNHKサイトに載る正積の日本地図でこの種の統計を表現すると、印象操作というか、バイアスがかかるのではないでしょうか。たぶんカルトグラム(変形地図)を用いるのが妥当だと思います。私にはまだその余力がありませんので、できればNHKさんにはお願いしたいところです。
 
 もう一つ、「相変わらず」というと語弊がありますが、今もって日本海側の感染者が少ないとも窺えます。感染者0の5県のうち4県が日本海側です(山形、富山、鳥取、島根)。鳥取や島根などはそもそも人口が少ない県でもあるので、人口比で地図に色分けしてみました。
 同じく国土地理院サイトの白地図に加工したものです。
新型コロナウイルス 国内感染者密度(人口比)2020.3.27現在
 感染者数は前掲図と同じくNHK3月27日19時35分発表、都道府県の人口は総務省ウエブサイト「人口推計(2018年10月1日)」ページhttps://www.stat.go.jp/data/jinsui/2018np/pdf/tables.pdfによりました。単位は百万分比(ppm)です。

 相変わらず北海道は感染者密度が高いのですが、人口の多い(人口密度も高い)三大都市圏も高くなっています。日本海側でも、新潟や石川、福井のように高めのところもあることがわかりました。おおまかには、太平洋ベルトの密度が高いとはいえそうです。ヒト、モノ、カネの動きがもっとも活発であろう一帯。
 それにしても、正積図だとやはり、国土の1/5強を占める北海道は感染者密度も実態以上に大変高く映ってしまいます。そこで、もう少し細かく見てみました。

 感染者数を14の振興局・総合振興局(かつての支庁)管内ごとに色分けしました。
新型コロナウイルス感染者数 北海道支庁別色分け2020.3.26
 感染者数は北海道新聞3月27日朝刊記事掲載(3月26日15時現在)の168人の内訳に基づき、元図は地理院サイトの白地図です。市町村ごとに境界線が引かれていますが、色はあくまでも振興局管内ごとに塗り分けました。ただし、感染者数が多い札幌(74人)、北見(13人)、旭川(10人)の3市は、市単体で色分けしています。たとえば石狩管内は85人でうち74人が札幌市なので、札幌以外の石狩管内市町村のエリアは85-74=11人とみなして色分けしました。

 当然のことながら、北海道全域が一様に真っ赤なのではなく、やはり分布に差異がみられます。しかし、これでもトリッキーです。たとえば胆振管内は感染者6人ですが、その6人は全員苫小牧市です。つまり同市周囲の他市町村(室蘭や伊達、白老など)は感染者がいません。本来なら苫小牧のみ色が塗られて、周辺の胆振市町村は白地とするのが実態に近い。同様に日高(2人)や十勝(1人)なども市町村ごとに色分けしたら、かなりの部分が真っ白になるはずです。

 注:しかるに北海道新聞3月24日特集版「新型コロナとは」で、ウイルス生態学者根路銘国昭氏は「中国の情報を見ると、3月には流行が終息期に入ったとみられます。日本も終焉期に入りつつあると私は判断しています。3月中旬をピークに、4月には新型コロナは消えていると予言しておきましょう」と語る。大胆。
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≪ 新型コロナウイルスの都道府県別「感染者率」をカルトグラムで表すホーム屋上屋を重ねた石蔵 ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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