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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2020/02/21

電柱「中沼幹」の謎 ③

 昨日ブログで、電柱「中沼幹」の近くから中沼方面へのバス路線が通じていることをお伝えしました。これは、「中沼幹」の由来として考えられる二つのうちの②「東区の地名『中沼(町)』とつながっていた」ことを示唆するものです。②について、検討します。
 
 位置関係を現在図で再確認します。
現在図 電柱「中沼幹」 中沼方面バス路線、中沼町
 赤い:電柱「中沼幹」の位置、黄色の:中沼方面のバス路線の発着点、赤い:東区中沼町、赤い太実線:中沼方面のバス路線(中央バス[ビ61]丘珠線)、黄色の矢印:「中沼通」バス停

 電柱とバスの発着点は、直線距離で600m弱です。近いといえば近い。加えて、上掲図で察せられるとおり、赤いや黄色のの地点からは、東区の中沼方面に向かって直線的に道路が通じています。札幌の中心部の碁盤目街区とは異なる向きの道路です。実は、この現在図を見たときから「なんとなく」「感覚的」に、本件電柱と東区中沼(町)のつながりを受け止めてはいました。ただ、それにしても、です。2月13日ブログで記したように、本件電柱の周辺には「中沼」が見当たりません。本件のみが、陸の孤島的に「中沼」です。

 もう少しウロウロしてみます。そもそも東区の「中沼」の由来です。
 モエレ沼を囲む地域で、東側一帯の大地主中野に由来する字地名「中野」と、その西側にあった「沼の端」の字地名から、昭和30年(1995)に両者の頭文字から名付けられた(行政地名は同47年設定)(関秀志編『札幌の地名がわかる本』2018年、p.53)。
 中野・沼の端住民双方の協議の結果、昭和二十四年(一九四九年)三月に中野小学校は中沼小学校と改称、さらに同年四月篠路村字中沼という地名が生まれた(『東区今昔3 東区拓殖史』1983年、p.249)。

 古い地図を当たります。
昭文社エアリアマップ札幌市1973年 東区中沼方面
 昭文社「エアリアマップ 札幌市」1973(昭和48)年の「札幌市街図」からの引用です(原図彩色をモノクロに加工)。本図を用いたのは、「中沼」の行政地名が設けられた年代に近いことと、バス路線が描かれているからです。札幌の中心部から中沼方面への路線を黄色の実線でなぞりました。黄色の矢印を付けた先に停留所名「中沼通」が書かれ、さらに欄外に「至中沼小学校」とあります。 「中沼通」停の位置は今と同じですが、路線は変わっています。かつては東区の中心部も、道道花畔札幌線(ナナメ通り)をバスが走っていました。現在は、その後に整備された市道の幹線道路を通っています。
 本件電柱「中沼幹」の位置は赤いです。その地点からみると、かつてのバス路線は今よりも離れてました。
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≪ 日本生命北門館ビルホーム電柱「中沼幹」の謎 ② ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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