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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2019/12/04

手稲山口バッタ塚 考⑨

 12月2日ブログで触れた花畔低地の「浜堤」(花畔砂堤列)について補足、というか寄り道させてください。

 『新札幌市史 第1巻 通史1』1988年は、「花畔砂堤列地帯」を次のように説明しています(pp.12-13、太字)。
 石狩海岸砂丘と紅葉山砂丘の間にあり、幅5~6㎞、長さ20㎞におよんでいる。現在では、石狩湾侵攻地域開発計画が進められており昔日の面影は失われているが、この地帯の地表面は100列を越える砂堤と砂堤間低地からなっている。それぞれの砂堤は幅20~30m、低地帯との比高は1~2mである。この地帯の標高は西南部で高く(6.5m)北東部で低く(4.5m)なっている。

 同日ブログで示した手稲山口の地形断面図をあらためて見ます。
断面図 手稲山口(現山口緑地、空撮の赤実線箇所
 グラフのヨコ軸100から200(m)の100m間にギザギザが10個、あります。ギザギザ1個の幅は、平均10mです。前述の花畔砂堤列の説明だと「それぞれの砂堤は幅20~30m」なので、これはそれより狭い。
 一方、タテ軸では(標高)15~20m弱の5m弱間にギザギザ10個です。平均すると、ギザギザ1個の比高はせいぜい50㎝。これも前述の「低地帯との比高は1~2m」に比べて低い。私は同日ブログで「このギザギザは、自然地形たる浜堤に由来するかのように見えます」と記しましたが、浜堤「そのもの」の地形とはみなせないようです。

 現在の空中写真で、この断面図の位置を見ます(2008年)
空中写真2008年 手稲山口 山口緑地
 赤い実線を引いたところです(バッタ塚は黄色の□で囲った場所)。
 かつてのごみ処理場を整備した「山口緑地」の西端に当たります。断面図のギザギザは、人工的に盛り土された地形か。これは、暖かくなってから現地を確かめるしかない。

 さらに、昨日ブログに載せたバッタ塚の区域内の断面図を、もう一度見ます。
手稲山口バッタ塚 北西-南東方向断面図
 昨日記したように、ヨコ軸の幅は45mです。その間に階段状地形が(左端の1段を除いて)11段あります。もっとも低い左端からもっとも高い右端までの比高は50㎝。階段の“蹴上”1個の高さは、平均して(50÷11≒)5.4㎝しかありません。こちらはますますもって、浜堤「そのもの」の地形とはいいがたい。昨日ブログで「浜堤らしき列とほぼ平行する」と述べるにとどめた所以です(末注)。
 
 注:国土地理院サイトによれば断面図は「指定した点の位置や点数に関わらず、始点~終点間を300等分した各点の標高値よりグラフを作成しています」。前掲2つのグラフのギザギザあるいは階段状地形は、実際の数値をまるめた誤差による可能性もある。
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1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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