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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2019/12/03

手稲山口バッタ塚 考⑧

 バッタ塚の畝状の起伏は、直交する二方向に見られます。
空中写真 2008年 手稲山口バッタ塚 畝の向き 再掲
 上掲空中写真2008年に赤い実線で示した北西-南東方向と、橙色の実線の北東-南西方向です(黄色の□はバッタ塚の区域)。
 後者の橙色の向きは昨日ブログに記したように、花畔低地の「浜堤」の列とほぼ平行しています。この向きの畝状起伏は、もともとの自然地形だった可能性が高い。一方、直交する赤い線の向きならば自然に形成されたとは考えづらく、人工的に盛られたとみてよさそうです。

 それぞれの向きの断面図を見てみます(地理院地図から作成)。
 まず赤い線の断面です。
手稲山口バッタ塚 北西-南東方向断面図
 グラフの左方が北西すなわち海岸方向、右方が南東すなわち内陸方向に当たります。北西の端から南東の端までの距離は45mです。海側から陸側に向けて階段状に上り勾配ですが、タテ軸とヨコ軸の比はかなりデフォルメしています。このグラフでは、ヨコ軸の左端から右端まで45mに対し、標高を示すタテ軸は下端から上端まで1mほど(破線が標高5m)です。もっとも低い北西の端(グラフの左端)の標高は5.2m、もっとも高い南東の端(右端)は5.7mで、実際には50㎝ほどの高低差しかありません。
 表現がややこしいのですが、赤い線に沿って見た断面ということは、このグラフで読み取れるのは橙色の向きの畝状起伏になります。畝状というよりは階段状というような地形ですが、これは昨日ブログで示した断面、すなわち浜堤らしき列とほぼ平行するものです。

 次に、橙色の線での断面を見ます。
手稲山口バッタ塚 北東-南西方向断面図
 グラフ左方が南西、右方が北東の方向です。つまり陸側から海側を見た断面になります。橙色の端から端までの距離すなわちグラフ上のヨコ軸は30mです。このグラフもタテヨコ比をデフォルメしました。ヨコ軸30mに対し、標高を示すタテ軸下端から上端までは1.3m(破線が標高5m)です。標高はもっとも低い北東の端(グラフ右端)で5.1m、もっとも高いのは真ん中から左方のあたりで5.5m、よって比高は40㎝。
 こちらは橙色の線で切り取った断面なので、赤い線の向きの畝状起伏を表わしていることになります。これは前述したように、自然にできたとは考えづらい起伏です。

 後者の断面図で示された起伏を、11月25日ブログに載せた現地の風景であらためて見ます。
手稲山口バッタ塚 東から西を望む2 もう一つの畝の向き
 黄色の線でなぞったのが、本日ブログの冒頭画像の空中写真で示した赤い線の向きです。微地形というにふさわしい微々たる起伏ですが、畝状というのがこの起伏を指しているのであれば、バッタ塚は真実味を帯びます。 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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