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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2019/11/30

札幌市月寒公民館

 社会教育法、札幌市公民館条例に基づく公民館の、札幌市内唯一です。
月寒公民館
 なぜ、唯一か。
 
 この施設が札幌市と合併する前の旧豊平町から続いているものであろうとは、うすうす察していました(末注)。では、合併前の札幌市には公民館はなかったのか。同じく合併した旧手稲町や旧札幌村にも公民館はあったのではないか。もしあったとしたら、それらが現存せずに、本件月寒公民館のみ続いているのはなぜか。
 この種の公の施設(という言い方は漠然としていますが、ひとまずお許しください)でほかに思い浮かぶのは、区民センターや地区センターです。しかし、いうまでもなくそれらは社会教育法には基づいていません。これは私の先入観ですが、札幌市は社会教育法に基づく公民館の継承あるいは新設には積極的でなかったと思います。法律に縛られたくない。「だから札幌には、無いのだろう」と一人合点していました。では月寒公民館は? 旧豊平町の“遺物”か? 廃止して地区センターなどに変えず、“昔の名前”で遺している積極的意義はあるのか、ないのか。そのことと、この館にある図書室が市内の図書館や区民センター図書室などとオンラインされていないのは関係があるのか、ないのか。
 このような設問に対し、「役所だから」とか「役所のタテ割りだから」とかいうありきたりでステレオタイプで根拠のさだかでない答えで、思考停止したくありません。それで判った気になるのは、アブナイ。また、念のため申し添えますが、私は公民館をやめて地区センターなどに変えるべきだと思っているのでも、毛頭ありません。むしろ逆です。
 私が知らないだけかもしれませんが、未知・無知ということは探索のし甲斐があります。

 注:ただし、現在の建物は1975(昭和50)年頃の築と思われる。手元の資料によると、同時期、田上建築制作事務所が月寒公民館を設計した(田上的造形の考察はひとまず、措く)。札幌市と豊平町の合併は1961(昭和36)年。
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歴史的な点を踏まえると月寒公民館は旧豊平町のレガシーという意味合いは一部あるのではないかと私も感じております。

行政機構の視点でみれば公民館は教育委員会の所管で区民センター・地区センター等は市長部局の所管でありますが、区民センターが市長部局の所管であることで予算と運営が一括管理でき、そのことが行政運営上大きいのではないかと考えます。

かと言って、月寒公民館を地区センターに鞍替えすると政令指定都市でありながら社会教育法に基づく公民館はゼロとなり、文科省からチクチク言われかねないのでとりあえず1館は設置しておこう、と自衛しているのではないかと勝手に妄想を抱いております。

Re: タイトルなし

 din様
 コメントありがとうございます。
 妄想のネタを提供できて光栄です。
 自治体が公民館をなくすことに今の文科省がこだわっているとはあまり思えないのですが、これは私の憶測です。政令市のサイトを幾つか見たら、政令市でも名古屋市は公民館条例を全部改正して、社教法に基づかない施設に変えていました。大阪市も公民館はなく、類似施設も条例上、社教法には基づいていないようです。仙台市は社教法に基づきつつ、「公民館」の名称ではありません。
 
 市長部局の区民センターや地区センターの図書室が教育委員会所管の図書館とオンラインされているのに、同じ教委所管の月寒公民館の図書室がつながっていないのも、私には興味深いことです。公民館は社教法で直接規定され、図書館は図書館法(上位法は社教法か)という違いはありますが。ただし、「オンラインされていないのはおかしい」とまで短絡するつもりはありません。 もう少し調べてみたいと思います。

Re: タイトルなし

 前信コメントの「自治体が公民館をなくすことに今の文科省がこだわっているとはあまり思えないのですが」は言い回しが不正確でした。「自治体が公民館を維持することに今の文科省がこだわっているとはあまり思えないのですが」です。

他都市の状況も調べていただきありがとうございます。
わざわざ公民館条例を全部改正している事例もあるようですので何らかの不都合があったのでしょうね。

月寒公民館の図書室が市の図書館ネットワークから孤立しているのは私も不思議に感じております。
何か理由などがわかりましたらぜひ教えていただきたいと思います。

※追加のコメントですが、社会教育法第四十二条に「公民館に類似する施設は、何人もこれを設置することができる。」という条文があります。これを根拠にすれば首長部局でも「公民館に類似する施設」は設置できますよね。

 豊平町の月寒公民館を合併を機に札幌市が引き継いだということはわかるのですが、はて月寒公民館はいつできたのかということがついぞわからずじまいなんですよね。
札幌市合併後は地区センターにするには規模が大きすぎたかな?
豊平仮役所だった時期もあるとか。
もやもやします。

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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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