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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2019/11/16

札幌市で津波の恐れがあるところ

 本年(2019年)3月に「札幌市津波ハザードマップ」が作られました。 
札幌市津波ハザードマップ 表紙
 表紙の右下に「平成31年〈2019年)3月改訂」とあります。手元にある2013(平成25)年4月発行のリーフレットは「津波を知ろう」というタイトルで、ハザードマップとは称されてません。「現在のところ、札幌市内には津波による浸水が想定されておりません」と書かれています。しかしその後の見直しにより、札幌市でも浸水区域が想定されました。
 
 浸水が想定される場所です。
手稲区手稲山口 バッタ塚
 札幌市手稲区手稲山口。
 この地点は、石狩湾の海岸まで最短で400m余りです。「手稲山口バッタ塚」の看板の後景に、画像には写ってませんが「清川」という川が流れています。北海道の日本海沖で想定される地震で、その川に津波が遡上する恐れがあるということです。想定浸水深は最大で1m以上3m未満。

 「ハザードマップ」に描かれている津波浸水想定区域図です。
札幌市津波ハザードマップ 浸水想定区域図 手稲山口
 前掲画像を撮った位置と向きを、赤い矢印で示しました。

 空中写真2008年で、この場所を俯瞰します。
空中写真2008年 手稲山口バッタ塚
 赤いで囲ったところが「手稲山口バッタ塚」(札幌市指定史跡)です。  
 もしこの場所に来ていたとき地震が起きて津波警報が出たら、どうするか。南側が小高くなっていて、その上にスラッジセンターという大きな建造物があります。この高台に上って、建物の上階に避難を乞うのが最善でしょうか。

 ということよりも、実は私が気になったのは別にあります。
 お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、前掲「ハザードマップ」の記載です。
札幌市津波ハザードマップ 浸水想定区域図 市界「石狩市」表記
 赤いで囲ったところに「石狩市」と書かれています。私の悪い嗜好性で、何か珍奇なモノを見つけて嬉しくなりました。

 一点鎖線が引かれているとおり、この場所は札幌市の市域の端です。前述の「清川」から新川、さらには「濁川」という川で市界を分かっているのですが、隣接するのはたしか小樽市です。札幌市のウエブサイト版には「小樽市」と書かれています。
 ↓
https://www.city.sapporo.jp/kikikanri/tsunami/documents/tunamisinsuisouteikuiki.pdf
 前掲のマップを私が入手したのは、ごく最近です。発行元(札幌市危機管理対策室)はまだ間違いに気づいていない可能性が高い。しかし「間違ってるのでは?」などとご注進する気にはなれません。広大な面積の札幌市の中で津波による浸水が想定されているのは、今のところここ「だけ」です。197万札幌市民の何人が、この場所を訪ねたことがあるでしょうか。このマップでかような誤記があっても、大勢には影響ありますまい。と言ったら、危機管理意識が足りませんかね。むしろ私は、このマップを作った人がなぜここを石狩市との境界だと思ったか、に興味があります。さらに、なぜ見過ごされたかを探ると、危機管理の勉強になるかもしれません。
 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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