札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。

2015/01/31

消防団 おちこち

 この数日で消防望楼に関する認識が深まりました。ここで「望楼」というのは「壁体を持つ円筒形」に限ることとします。昨日のブログで紹介した「東消防団栄分団」の鉄骨の塔は工作物(屋根も壁体もない)です。「楼」の本来の語義は「(二層以上の)建物」だと思うので、鉄塔のほうは便宜的に「火の見櫓」としておきます(漢和辞典によると「櫓」の語義は「太い棒」)。
 さらに「円筒形」に限ったのはなぜかというと、札幌における消防望楼の代表たる創成川沿いの1927年築がそうだったからです。勝手ながらこれをもって正統派と認めます。 

 上記分類にもとづき、東消防署北栄出張所にあった望楼は、札幌で最後のものといえるかもしれません。私の記憶に遺るもう一棟の、東苗穂出張所の望楼もすでになく(建物ごとなくなって、更地になっている)、今となっては確かめるのは容易ではありません。ともあれ、最後のそれが阿部定状態で残っているのは嬉しいことです。
 札幌市のホームページを見て初めて知ったのですが、市内には消防団の分団が72あるのですね。そしてその多くが「詰所」や「器具庫」を持っているようです。

 こちらは、「東消防団元町分団」の詰所です。
東消防団元町分団
 昨日の「栄分団」と同じタイプの火の見櫓があります。

 ここも足元が雪で覆われていて、使われている気配はないようです。
元町分団 火の見櫓

 建物の破風に消防団の徽章が貼られています。
元町分団②
 桜の花弁をかたどっている。

 次なるは、小樽の「都会館」です。2000年6月に撮りました。
都会館
 「小樽市消防団第二分団第四班ポンプ器具置場」と書かれています。櫓の梯子から垂れ下がっているのは消火用のホースか。てっぺんには半鐘が吊り下がっています。屋根はマンサードですね。ドーマー窓のところに貼られている徽章がやはり桜の花弁様ですが、こちらのほうが古いタイプでしょうか。
 さすが、小樽だなあ。

 ところ変わって、盛岡市の「紺屋町番屋」。2013年撮影です。
盛岡市紺屋町番屋
 「盛岡市消防団第五分団」とあります。これは望楼ですね。円筒形ではなく六角形塔ですが、札幌ではないので、望楼と認めざるをえません。
 左方に、鉄骨製の櫓(栄分団タイプ)も立てられている。建物本体の望楼よりも低い。

 こちらは、青森県黒石市の消防団。2004年5月に撮りました。
黒石消防団屯所
 「第一分團一部屯所」と。いいなあ、屯所。こちらは四角形塔ですが、これもご当地ならではの、紛う方なき望楼です。半鐘も付いている。破風に○水とあるのは、火難除けの印かしら。

 同じく、黒石市消防団の第三分団屯所です。
黒石消防団第三分団屯所
 コテコテの擬洋風望楼。「県重宝」とやらに指定されている。

 この望楼の手前にも、鉄骨の櫓が立っていました。
黒石消防団屯所②
 わざわざ鉄骨の櫓まで構図に入れて撮るとは、10年前に今日のブログを想定していたかのようです。

 ネットで検索していたら、「火の見櫓図鑑」というサイトが開設されていました。いるのですねえ、世の中には好事家が(北海道はリサーチされていないようなので、発掘甲斐があります)。そのサイトによると、黒石市消防団第三分団屯所の前にある鉄骨の櫓は、「火の見」というよりは消火用ホースを干すためらしい。してみると、盛岡の紺屋町番屋の鉄塔も、ホース干し用かしら。小樽の都会館は、確かにホースが掛けてあった。

 元町分団の櫓も、てっぺんをよく見ると。
元町分団 櫓
 円形の柵に、フック状のモノが架かっている(黄色の○で囲ったところ)。このフックは何でしょうね。
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1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。

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