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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2019/07/08

7月2日「軟石建物クイズ」の答え

 7月2日ブログで問いかけました軟石建物クイズの答えをお知らせします。コメントを寄せてくださった方、ありがとうございました。
消防団石山分団建物
 上掲の建物と推理しました。南区石山1条3丁目にある「南消防団石山分団・石山水防倉庫」です(画像は札幌建築鑑賞会スタッフSさん撮影)。

 7月2日ブログに載せた古写真を再掲します。
    昭和戦前の史料に写る札幌軟石の建物
 較べてみてください。

 屋根と1階部分がかなり改造されていますが、軒の蛇腹や2階の同じく蛇腹状に折り下げた楣(まぐさ)石、2階外壁の軟石の積み方が一致していることからして、間違いないと思います。2階窓のタテヨコ比が異なって見えますが、タテが短められたのでしょう(現在の建物には、窓台部分に新しいコンクリートによる改変の跡が見られます)。

 『郷土誌さっぽろ 石山百年の歩み』1975年に掲載された冒頭画像の建物です(p.135)。
南消防署石山分遣所『石山百年の歩み』1975年掲載写真
 屋根が現在の陸屋根?ではなく、寄棟となっています。古写真と同じカタチです。いま「寄棟」と記しましたが、これはマンサードかもしれません。 

 この建物は、1923(大正12)年に「石山信用組合」として建てられました。石山小学校開校80周年記念『ふるさと石山』1979年に、「新築記念」当時の写真が掲載されています(末注)。
石山信用組合 『ふるさと石山』1979年 掲載写真
 1階の玄関ポーチにドーリックオーダー(円柱)が立てられています。前掲古写真でも白っぽく写っているのがお判りいただけるでしょうか。 
  
 ところで前掲古写真では、そのオーダーの左のほうに管板が架かっています。その部分を拡大すると…
札幌軟石共同販売所 看板
 「札幌軟石共同販賣所」と書かれています。実は、古写真はこの販売所のリーフレットから採りました。

 注:同誌には「石山信用組合新築記念 大正10年頃」と添えられているが、地元の歴史に詳しい岩本好正さんによると、建てられたのは1923(大正12)年である。『北の建物散歩』1993年でも、1923年と記されている(p.99)。
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≪ 煤煙の詰らぬ不思議な煙突ホーム江別川沿いの軟石倉庫 ② ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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