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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2015/01/27

エルム山荘、または藻岩温泉ありき。

 1月24日ブログで藻岩山麓にあった池のことを記しました。
 その中で、山長先生の著書を引用して、「藻岩温泉」のことにふれました。山長先生によれば、「山鼻温泉」とか「松浦温泉」とも称され、その跡地の一角にエルム山荘や中国領事館が建ったとのことです。先生の記述では、これとは別に「藻岩鉱泉」もあり、その所在地を「南13条西23丁目」としています。しかし、エルム山荘や中国領事館も同じ条丁目にありますので、「藻岩温泉」と「藻岩鉱泉」は一連の敷地にあったのではないかと私は推測します。
 1月24日ブログに載せた1936(昭和11)年の地図では、「藻岩温泉」が南13条西23丁目よりはもう少し西側(山側)の、現町名でいうと旭ヶ丘4丁目あたりに記されています(南13条西13丁目に西接して旭ヶ丘4丁目である)。1925(大正14)年の「最新札幌市全図」には、ほぼ同じ位置に「山鼻鑛泉」と書かれています。
 察するに、藻岩温泉は現在の中国領事館やエルム山荘から山側(西側)にかけての広大な敷地だったのでしょう。庭園だけで4,000坪あったと山長先生著にありますので、それを現在の地図に当てはめると、大体こんな感じになります。
伏見 地図②
 緑色の線で囲ったところです。中国領事館とエルム山荘の敷地がすっぽり入って、余りあります。橙色の●が「マツウラの池」のあったところです。

 さきほどから「エルム山荘」と記してきましたが、現在は「札幌エルムガーデン」と言っているようです。かつての「エルム山荘」当時、私は一回だけ中に入ったことがあります(職場のカンプー会で)。今はどうか知りませんが、無産階級には縁遠い空気が漂っていました。敷居を跨ぐことは、もうないでしょう。
 そのとき撮った庭の写真がこちらです(1999年10月撮影)。
エルム山荘 庭
 これを今見ると、池泉回遊庭園のようです。自然の流水だったかどうか判りませんが、1月24日に記した‘藻岩山崖線の湧水’を彷彿させます。

 当時のマッチ箱のオモテ・ウラです。
エルム山荘 マッチ箱①
エルム山荘 マッチ箱②

 これは、中国総領事館です(2014年撮影)。
中国総領事館
 中華人民共和国のエンブレム(五星紅旗や天安門をかたどっている)が貼ってある建物の正面を撮りたかったのですが、お巡りさんが常時立っていて、憚られる雰囲気です。やめました。で、憚られないところから撮りました。写っている建物は、館員の宿舎と思われます。窓がとても小さい。下階の窓は目の細かいフェンスで蔽われています。
 背後に藻岩山崖線の残置林が見えます。山側から探検してみたい衝動に駆られましたが、見つかって国際問題に発展したら一大事ですので、そういうこともやめましょう。同館のホームページを見たら、なんのことはありません。建物のみならず館内のお庭なども掲載されていました。こちらもエルム山荘にひけをとらないようです。全世界無産階級団結起来!!
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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