札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。

2015/01/26

札幌の望楼

 札幌の望楼…というと、創成川沿いにあったそれ、すなわち大通西1丁目の1927(昭和2)年築 が有名です。
 三岸好太郎の絵に描かれたり(1932年)、黒澤の『白痴』(1951年)にも映ったり、最近では立体模型作家・佐々木泰之さんの作品になったり(1月14日ブログ参照、札幌建築鑑賞会通信「きー すとーん」№69表紙)と、人々を惹きつけるランドマークでした。
 
 昨年11月15日に三岸美術館で開催された「土曜セミナー」で、講師の塚田敏信先生が消防の望楼のことを話題にされました。
 「札幌で、望楼はほかにもまだまだありましたよね。ご存知の方はいらっしゃいますか?」という先生の問いかけに、私は思わず手を挙げてしまいました。聴衆は30名くらいいたと思うのですが、手を挙げたのが私だけだったのか、私の挙げ方が目立ったせいなのか、先生と目が合いました。
 先生「どこで、ご覧になりましたか?」
 私「北34条の…、新道沿いにありました」
 先生「ああ、そうですね。あそこはわりと最近までありましたよね~」

 この会話をとおして私は、新道沿いにあった望楼の存在が、なにかとても稀少なモノだったように感じました。のみならず、それを知っていた私も、稀少な存在であるかのように錯覚しました。得手勝手な錯覚ですが、まあ誰かに迷惑をかけることでもないので、許してもらいましょう。
 聴衆の中には札幌建築鑑賞会のコアな顔ぶれもいましたので、ほかにもご存じの方はいたでしょう。こういうときに小学生のように挙手をする私は(いまどきの小学生は、はしゃいで手を挙げたりしないか?)、ある意味で希少ではあります。

 これが、その望楼です。
北栄出張所 望楼①
 写真を撮ったのは2001年1月。ゼンリン住宅地図2002年 で確かめると、所在地は東区北33条東1丁目、東消防署北栄出張所です。奇しくも、というべきか、これも創成川の近くです。

接近して撮ると、迫力がありました。
北栄出張所 望楼②
     北栄出張所 望楼③
 一枚で収まりきれません。底辺部は、かなり太い。

 実は前述のやりとりの後、塚田先生から「ほかにも、見たことのある方、いませんか?」とお尋ねがありました。そこでまた私は、よせばいいのに「たしか、苗穂のほうにも最近まで残っていました」と付け足しました。
 地図に照らすと、本町1条5丁目、東苗穂出張所です。しかし、こちらのほうは残念ながら写真が見当たりません。
 
 札幌市公文書館の収蔵写真を「望楼」で検索してみると、本体が写っているのは、いきなり創成川沿いの1927年築 まで遡ってしまいます。あとはたいてい、「○○出張所望楼から、△△を望む」というような眺望写真ばかりです。唯一、「東消防団栄分団望楼」(東区北45条東2丁目、これも創成川に近い)2009年 というのが一枚ありましたが、全景は写っていません。どうやら鉄骨製の塔らしい。消防署にはまだ確かめていませんが、意外と無いものです。
 どなたか、写真に撮っている方、いらっしゃいませんか?
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1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。

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