FC2ブログ

札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/09/15

おもしろうてやがてかなしき小路かな

 9月13日の新聞に「さっぽろ創世スクエア」の広告が載ってました(末注①)。
道新180913 創世スクエア広告
 この日が「街びらき」だそうです。

 私は翌日、現地に行ってみました。
 まずもって札幌市民としては、30年以上にわたって‘まぼろし’だった地下通路を歩かないわけにはいきません。
西2丁目地下歩道
 ようやく日の目を見ました。

 下掲の画像は本年6月に撮ったものです。地下鉄東豊線大通駅コンコースの北端で間仕切りされていました。
西2丁目地下通路 開通前 180605
 1987(昭和62)年に造られ、こんにちまで使われていなかった地下道が間仕切りの向こうにあったのです(末注②)。 

 例によって自己満足ですが、間仕切りされた状態を写したこの画像がこんどは‘まぼろし’となりました。
 ところで、この画像を見直して思うに、黄色い点字タイルが敷かれていますね。これは30年以上前から、地下通路がすぐに通じることを想定して貼られていたのでしょうか。この状態だと、視力障害の人は間仕切りにゴツンとぶつかってしまいそうです。自分がそういう立場にならないと気づかないものですね。

 余談ながら、西2丁目地下歩道を通りながら、既視感に襲われました。7年前。駅前通りの地下歩道(チ・カ・ホ)が開通したのも、大地震の直後だったなあ。

 地下歩道を北進すると、創成スクエアの「札幌市民交流プラザ」への入口に達します。
創世スクエア 市民交流複合施設への入口
 なにやらオブジェが飾られています。

 吹き抜けの壁の両面に、同じようなカタチで向き合っている。
創世スクエア 市民交流複合施設 入口のオブジェ
 例によって「これは何をイミしているのだろう?」と想ってしまう芸術オンチの私です。

 1階に上がり、オフィス棟の「施設内南北通路」を進みます。
創世スクエア パサージュ
 「パサージュ」です。

 オフィス棟に入る放送局のオープンが来週ということもあってか、まだ閑散としています。
創世スクエア パサージュ 壁面
 この壁面の模様も、‘アート’ですか。

 札幌軟石。
創世スクエア パサージュ 札幌軟石
 札幌軟石オタクの私としては、陳腐な言い回しですが、胸中複雑です。

 オタクとしてひとこと言わせていただくと、どうせ貼るんだったら芋目地でなく破れ目地であしらってほしかった。この壁面を見てかような感想を漏らす輩はあまりいないと思うので、記念に述べておきましょう。なお「胸中複雑」というのは目地のことではないのですが、「街びらき」なる目出度きおりにこれ以上とやかく言うのは控えます。

 パサージュを北側入り口まで行き着くと…。
創世スクエア 北側入り口 エレベーターホール
 例の煉瓦レリーフモニュメントに出逢います(本年6月5日ブログ参照)。
 この煉瓦の積み方については既述しましたので、繰り返しません。

 このたび私が歩いた動線を平面図に示すと次のとおりです(末注③)。
創世スクエア 1階平面図 パサージュ動線
 赤い線が動線で、前述文中の①~④はそれぞれの場所になります。

 来月「札幌市民交流プラザ」が華々しくオープンしたら人びとの耳目はそちらに注がれ、軟石や煉瓦は文字どおりpassageされるのでしょうなあ。いや、オタクとしては逍遥甲斐があります。
 
 注①:北海道新聞2018年9月13日朝刊18-19面
 注②:北海道新聞2013年11月19日記事参照。1980年代、北1条西1丁目街区を含む「国際ゾーン」と名づけられた再開発構想があり、地下鉄東豊線大通駅開業ともあいまって本件地下道が掘られた。しかし再開発が遅々として進まず、通路は‘まぼろし’と化した。札幌市役所本庁舎までは通してもよかろうにと、私は思った覚えがある。それも封印されたのは、「お手盛り」批判があったためか。 
 注③:元図は『札幌創世1.1.1区 北1西1地区市街地再開発事業 起工式(平成27年2月3日)事業概要説明』2015年から引用。「創世1.1.1区」はそのうち死語になり、何と呼んでいたかも忘れ去られるのだろうか。
スポンサーサイト

≪ 液状化した「里塚ニュータウン」 往時の販売広告ホーム北海道百年記念塔の工事アルバムを見ながら、想う ≫

Comment

コメントの投稿

管理人にのみ表示する

Track Back

TB URL

Home

 

プロフィール

keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

カレンダー

09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

最新記事

最新コメント

カテゴリ

閲覧者数(2015.9.4からカウント)

検索フォーム

ランキング

↑ クリックすると、ランキングが見れます。

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

最新トラックバック