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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/05/23

鹿児島の高校生の“通過儀礼”

 鹿児島に着いた翌日(5月18日)の早朝、ホテルの界隈を散策しました。
 
 永山武四郎の生誕地を訪ねる途中で見かけた県立高校です。
鶴丸高校 ①
 鶴丸高校といいます。

 来年で「創立125周年」らしい。
鶴丸高校 ②
 たしか前身は旧制鹿児島第一中学校だと思いましたが、旧制第一高等女学校をも母体にしているようです。札幌で譬えれば、南高と北高を合体させたような学校になります。

 外構に書道部の生徒の作品が展示されていました。
鶴丸高校 ③
 ほとんどが西郷の遺訓を題材にしていて、私は「ああ、やっぱりここは西郷なんだなあ」などと陳腐な感想を抱いて鑑賞させてもらいました。

 この学校をブログで取り上げたのは、あることに気づいたからです。私がここを通りかかったのは朝7時前だったのですが、朝練なのか補習なのか、少なからぬ生徒がすでに登校していました。その多くが、校門を入るとき一礼して校舎に向かうのです。これは、私には驚きでした。見ていたら、おおまかに8割くらいの生徒がそうしていたでしょうか。
 高校生が日々の登校で、校舎に向かって頭を下げる。私の出身校(愛知県)ではそんな風習はありませんでした。おそらく他校でも、そんなことをしていれば必ずや話題になったと思うのですが、聞いたことはありませんでした。「鹿児島県下一の進学校ともなると、スゴイな」などとまた、陳腐に思ったものです。

 余談ながら私の高校受験当時、愛知県では「学校群」という入試制度がありました(末注①)。私が受験した学校群は、一方は前述の鶴丸のような伝統校、もう一方は「まあ、どこにでもある」学校の、二校の組合せでした。いわば前者は“特上”、後者は“並”です。私は後者の“並”のほうに「回された」のですが(末注②)、登校時に校門で一礼するという通過儀式は、入学した後者のみならず、入学しそこなった前者のほうでも、ありませんでした。

 翌々日(5月20日)、まち歩きツアーに参加したとき、ボランティアガイドさんに「鶴丸の生徒さんはスゴイですねえ」とお話ししたら、「いや、それは鶴丸に限ったことではありません。どこの高校でも、そうしてます」と言われました。げに、文化というものはところ変われば変わるものです。いや、私の見聞が狭いだけなのか。北海道の高校でも、やっているのでしょうか。

 注①:学校群という“特異”な入試制度は、経験のない地域では理解しづらいかもしれない。要は、合格者の入学先をガラガラポンで“特上”校と“並”校のいずれかに振り分ける仕組みで、“学校間格差”をなくすという目的であった。しかし、愛知県ではその後この制度は廃止され、結局また、特上-上-並が復活した。
 注②:当時、学校群の合格発表では、“特上”に振り分けられて喜ぶ合格者と、“並”に「回されて」落胆する合格者という光景が見られた(入試倍率は1.0ン倍で、不合格者は極めて少なかった)。「合格しても、希望した学校に行けない」ということが、制度廃止の一因になったのであろう。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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