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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/04/12

丘珠の軟石タマネギ倉庫 その2

 昨日ブログに続き、東区丘珠町の軟石倉庫です。
 
 二軒目は伏籠川左岸側のGさん宅。
丘珠町 Gさん 元タマネギ倉庫
 昨日の右岸側もGさん宅でしたが、親戚ではありません。

 軟石の表面仕上げはツルメ。ということは、築年は昭和30年代半ば以前か。土地柄からしてタマネギ農家の倉庫とお見受けしましたが、タマネギ収蔵用としては小ぶりという印象です。また、タマネギ倉庫にありがちな換気口が屋根の棟(むね)に付いていません。といっても、落雪防止用とおぼしきトタン屋根が追加されて片流れに改造されていますが。

 持ち主にお訊きしたところ、1961(昭和36)年の築で、タマネギの「タネ」保管用とのことでした。収穫したタマネギそのものは、奥にあるカマボコ型屋根の倉庫に入れていたそうです。ただし、収蔵は「しばれる前」までで、農協に出荷しました。農家によってはタマネギそのものを自前の倉庫で越冬させる(させていた)ところも聞きます。いわゆる商品作物なので、それぞれの農家の考え方にもよるのでしょう。Gさん宅では春に播くタネを軟石倉庫で保管して越冬しました。タマネギは2013(平成25)年、畑が「空港緑地」になったことで作るのをやめ、軟石倉庫はいま、漬物を入れているそうです。
 
 Gさんに「これからも大切にしていただけると嬉しいです」とお伝えすると、こんなお話をしてくださいました。
 「自宅を新しく建て替えたとき、倉庫はつぶそうかとも思いましたが、建てた昭和36年というのは娘が生まれた年です。娘も『思い出があるので壊さないでほしい』と言うので、残しました。(片流れの)屋根を付けて、不恰好になったけれど」。
 軟石建物を一軒一軒、自分の足で訪ね歩き、自分の眼で愛で、持ち主の話に耳を傾けることで得られる悦びです。

 築年別内訳は、昨日ブログから「昭和戦後期」が一棟増えて「不詳」が一棟減り、下記のとおりとなりました(カッコ内は母数413棟に対する百分比)。
  明治期:17棟(4.1%) 
  大正期:29棟(7.0%)
  昭和戦前期:51棟(12.3%)
  昭和戦後期:101棟(24.5%)
  昭和後期-平成期:49棟(11.9%)
  不詳:166棟(40.2%)
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≪ なんちゃって記念塔 厚別第1号、第3号ホーム丘珠の軟石タマネギ倉庫 ≫

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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