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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2017/11/04

武井時紀先生

 本日(11月4日)北海道新聞夕刊記事で、武井時紀(たけいときのり)先生が亡くなられたことを知りました。記事の一部を以下、引用します。
 4日午前5時10分ごろ、札幌市西区山の手1の11の道道で、道路を横断していた同市西区山の手1の12、無職武井時紀さん(95)が乗用車にはねられ、全身を強く打ってまもなく死亡した。
 
 ご住所やお歳からして、元札幌新川高校校長にして元札幌市文化財保護指導員の武井時紀先生だと思います。不慮のご逝去を謹んでお悔やみ申し上げます。
 武井先生は、札幌におけるいわゆる都市考現学の開祖でした。‘街歩き’というコトバはこんにちフツーに交わされるようになりましたが、今ほど人口に膾炙していなかった30-40年前に実践した草分けでもあります。先生の足跡は、『さっぽろ雑学ノート』1983年、『さっぽろ都市探検学』1990年、『おもしろいマチ-札幌』1995年、『北海道 人と風土の素描』2003年で、たどることができます。
武井先生 さっぽろ雑学ノート
武井先生 さっぽろ都市探検学
武井先生 おもしろいマチ-札幌
武井先生 北海道 人と風土の素描
 拙ブログでも、2014.9.242016.10.142016.11.13各記事で引用させていただきました。

 先生は、正史に残らないような街のできごとを、 正史には載らないような着眼点で綴りました。秋田鉱山専門学校(のちの秋田大学鉱山学部)ご出身ということもあってか、自然史的な考察も豊富でした。もちろん、今から見れば時代的な制約はありますが、前人未到を拓いた人を私は尊敬します。拙ブログの原点も、ほとんど先生の切り口にあります。
 デパートの広告やチラシなどを俎上に載せた本というのも、先駆的だったと思います。先生が切り取った街の風景の写真は、おそらく公的機関の記録にはないでしょう。貴重な史料です。
 先生は前掲『おもしろいマチ-札幌』で、中央区北2条東6丁目の「旧三菱鉱業寮」の建物にまつわるエピソードを記しています(p.129、131)。1937(昭和12年)ころの築というこの建物は現在、再整備されていますが文献史料があまり遺っておらず、札幌市の文化財課は文化財登録に向けて苦労しているようです。先生の記述は私が知る限り、きわめて数少ない一つだと思います。
 ご冥福をお祈りします。合掌。
 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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