札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。

2017/06/14

阿部神社 ④

 厚別中央3条2丁目、T社のビル屋上に鎮座する神社です。
厚別中央 猿賀神社 鳥居
 この神社は、阿部神社(旭町神社)なのか?

 T社の総務部長さんによると、「毎月初めに、豊平神社の宮司さんに来てもらって、お祓いをしてもらっています。(運輸・建設の企業なので)安全祈願です」とのことです。阿部仁太郎に由来しているかどうかは、ご存じないようでした。
 豊平神社とお聞きして、私は閃きました。豊平神社は阿部仁太郎に由来します(末注①)。旭町はいうまでもなく信濃神社が近いのですが、にもかかわらず豊平神社の宮司さんが来ているということが、ニオイます。
 
 そして、本件神社の鳥居に架かる扁額には…。
厚別中央 猿賀神社 扁額
 「猿賀神社」と書かれています。

 猿賀神社は、青森県津軽地方に本社がある神社です。
 ↓
 http://saruka.webcrow.jp/newpage2.html
 主祭神は上毛野君田道命。
 青森県ということに、また閃きました。阿部仁太郎は、たしか津軽ゆかりでなかったか(末注②)。

 豊平神社を訪ねました。[つづく]

注①:『さっぽろ文庫39 札幌の寺社』1986年によると、豊平神社は「明治四年、入植の阿部仁太郎氏が郷里青森の猿賀神社祭神を、現在の神殿の東方に小祠を建て、奉斎したのにはじまるという」(p66)。

注②:阿部仁太郎の出自に関する諸文献の記述は以下のとおり。
 (1)『さっぽろ文庫66 札幌人名事典』1993年、p.20
   渡島国上磯郡野辺地村(現上磯町)の漁家に生まれる。一時漁業に従事するが薄漁のため、明治四年札幌へ出て円山に住み炭焼業を営んだ。 
 (2)『さっぽろ文庫45 札幌の碑』1988年、「阿部仁太郎碑」(豊平神社境内に立つ)、p.152
   嘉永六年(一八五三)二月に当時の青森県北津軽郡に生まれ、明治十三年四月父とともに渡道。
 (3)『北海道人名辞書』1914年(札幌市教委編『新聞と人名録にみる明治の札幌』1985年転載)、p.286 
   嘉永六年二月渡島国上磯郡茂辺地村の漁業家野口菊次郎の末子に生れ(ママ)、幼少出でて同村の阿部丑太郎の養子となる。
 (4)『豊平神社七十年誌』1953年、p.2
   阿部仁太郎の父は津軽の人であつて、仁太郎は嘉永六年二月渡島国上磯郡茂辺地村で生れ(ママ)、明治二年十七才の時寿都に出たが、…
 
 文献によって齟齬があるが、本人または父のいずれかが津軽の出身と思われる。
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