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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2014/11/06

厚別・馬場牧場②

厚別歴史写真パネル展への(勝手に)協賛シリーズ、その2です。

馬場五三郎さんに見せていただいた古写真、その現在地はどこか?
現在の地形図に当てはめてみました。
地形図 厚別周辺 現在
地図の右上隅がJR新札幌駅で、その下がサンピアザです。
馬場牧場の牛舎があったのは、赤い○で囲んだところになります。

その現在の風景が、こちらです。
厚別中央 現在
現在の地形図に示した赤矢印の方向、つまり東から西を撮ったものです。

もう一度、往時の風景と比べてみましょう。
馬場牧場 古写真
牛が放牧されているなだらかな傾斜は、今もその名残の高低差が感じられます。

傾斜の“谷底”に当たるところを、今は厚別西通りという市道が南北に走っています。
現在の写真の手前に写っている道路が、それです。

馬場牧場は、戦時中に国鉄の「練成農場」になった後、戦後1959(昭和34)年に市営住宅の団地が造成されます。札幌初の大規模団地「ひばりが丘」です(…と、市史年表などを参考にしてサラッと記しましたが、その間にも、埋もれた歴史があるのだろうな…)。

私の所蔵史料から、もう一枚古写真を載せます。
市営住宅ひばりが丘団地を鳥瞰したものです。
市政グラフ1968年
1968(昭和43)年に発行された『市政グラフ №24 札幌市建設5年計画特集号』からの抜粋です(p.12)。

前掲馬場牧場古写真とは反対方向から、つまり西から東向きに撮ったものです。
赤い○で囲ったところに、サイロが写っています。

右上方、青い線でなぞったところは沢地らしく、その沢が前掲牧場古写真の池に流れ込んでいたと思われます。
池(サイロの東側、画像の赤○の上あたり)は、団地の真ん中のためか、すでに埋め立てられています。
さらに沢を埋め立てて、現在の「厚別西通」が造られたのでしょう。

この写真の当時、まだその道路はありません。沢の西側を南北に(画像でいうと、下側を左右に)、並行して通っているのが「停車場通」です。余談ながら(余談ばっかりですが)、この停車場通、国道12号より北は「道道」なんですね。当然の成り行きかもしれませんが、後にできた市道の厚別西通のほうが幅員は広い。この「狭い道道」というのは、歴史的現象といえるかもしれない。
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≪ 厚別・馬場牧場③ホーム厚別・馬場牧場 ≫

Comment

3枚目と4枚目の画像で思い出したことです。

読んでくださりありがとうございます。

厚別西通り沿いは地盤が弱いのでしょうか?
4枚目の画像の説明に、沢を埋め立てて厚別西通りが造られたと書かれているのを見て思い出したのですが、2019年の地震のとき、厚別西通り沿いに、あまり知られていない被害がありました。

「青い線でなぞったところは沢地らしく…」の説明の場所だと思うのです。

Re: 3枚目と4枚目の画像で思い出したことです。

かなっぴ様
コメントありがとうございます。

> 厚別西通り沿いは地盤が弱いのでしょうか?

「札幌市地図情報サービス」https://www.sonicweb-asp.jp/sapporo/の「防災情報 地震ハザードマップ」「液状化危険度」が参考になると思います。「厚別西通」に沿って「液状化発生の可能性が高い」の赤い色が塗られています。

https://www.sonicweb-asp.jp/sapporo/map?pos=141.46891144764652%2C43.03675622447212&scale=7500&theme=th_43&layers=th_32%2Cdm#layers=dm%2Cth_32&pos=141.46775273335209%2C43.037579616173474&scale=15000
 厚別西通の地形や地盤のことは私もかねて関心がありまして、これまでもブログに綴ってきました。最近も、古い地図とハザードマップを照らして、人前で話したことがあります。単純に即断はできないでしょうが、判断材料の一つとして目を向けたいものです。

2017.3.6
http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-950.html
2017.3.7
http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-952.html
2018.12.5
http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-1602.html
2019.8.19
http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-1863.html
 上記2017.3.7ブログにも記しましたように、2017年のパネル展で「地盤の浮き沈みがある」という話を聞きました。
 昨年の地震で「あまり知られていない被害がありました」というのは知りませんでした。大事な情報をありがとうございました。

見逃していました、すみません。

お返事いただいていたことに、今日気づきました。
テレビ出演などのご多忙の中でしたのに、申し訳ありませんでした。

見たことない地図に感動しました!
ピックアップしてくださった過去記事も明日じっくり読み込ませていただきます。
その後、またコメントさせてください。
謎が解決しそうです!

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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