FC2ブログ

札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2020/03/02

大人の自由研究

 白石区平和通にある横山製粉の工場です。  
横山製粉 工場
 本日のUHBみんテレ「となりのレトロ」白石編で訪ねました。

 私のテーマは、「白石本通周辺の食品工場」です。横山さん以外にも、横山さんの関連会社の横山食品、Rパン、N製麺などがあります。小麦(粉)原料の工場です。なぜ、この地に立地したか。「大人の自由研究」です。
 私は放送ではカットされましたが、私が当初想定した‘仮説’は以下の3点です。
 ①都市近郊の農村地帯で、原料農産物の供給に都合が良かった。
 ②同じく、まとまった土地を確保しやすかった。
 ③国道12号という北海道の主要幹線道路沿いで、流通に適していた。
 
 一見もっともらしい、通り一遍の答えでわかったつもりになるのを戒めたいものです。放送に出ていただいた横山製粉の専務さんに伺いました。その前に創立50周年記念誌から、同社の沿革を簡単に振り返ります(『一歩いっぽ』1996年)。
 1897(明治30)年 創業者の祖父が福井県から白石村に移住、農業を営む。
 1946(昭和21)年 創業者、小樽を拠点として起業。道東(新得町)に製粉工場を開設。澱粉生産。
 1955(昭和30)年 小麦粉生産を主力に。
 1956(昭和31)年 本社を小樽から札幌市中心部に移転。そば粉生産開始。
 1959(昭和34)年 白石(本通5丁目)にそば粉工場を開設。
 1964(昭和39)年 白石(平和通5丁目現在地)に本社及び新工場開設。
 1967(昭和42)年 白石(本通6丁目)に横山食品設立、パン粉製造開始。
 1980(昭和55)年 横山食品、平和通14丁目に本社、新工場移転。
 1993(平成5)-1994(平成6)年 本社小麦粉工場の設備大規模更新。 

 専務さんのお話と同誌から、以下の経緯がわかりました。
 ・現在の社屋、工場の敷地は、創業者の生まれ育ったところで、水田や畑があった。⇒まとまった土地を確保しやすかった。 
 ・国道12号、国道36号に近く、流通に利点があった。⇐ 昭和30年代は馬車で苗穂駅まで運んだ。
 ・同社の小麦粉工場新設に「呼応して」、Rパンは白石に工場を新設した。同社新工場で生産された製品はRパンで使用された。
 ・横山食品の工場新設に当たっては、Rパン役員の協力を得た。
 ・Rパン創業者は、同社の役員を務めた。

 前述の私の仮説①②③のうち、当たっていたのは③です。②は半分だけ正解というところでしょうか。横山さんとRパンが兄弟のような関係にあることを、初めて知りました。私の一知半解を思い知ったのは、①です。横山さんの主力製品である小麦粉の戦後史を、私は知っていたつもりが知らなかった。横山さんが小麦粉生産を始めた昭和30-40年代、小麦(粉)は海外から輸入されていました。工場の立地はむしろ、輸入原材料の流通という視点で見るべきだったのです。
 現在、同社では国産(道産)小麦を85%使用するそうです。かつては輸入が85%でした。専務さん曰く「当時、『国産を85%に』などと言ったら、『何を馬鹿なことを』と思われたものです」と。

 専務さんのお話を伺う収録の場面で、後ろにトラックが待機していました。
横山製粉 「レラピリカ」の運送車両
 同社の道産小麦使用ブランド「レラピリカ」の配送トラックです。広報担当の方が配慮してくださいました。
 「地産地消」というキーワードを思い浮かべましたが、専務さんの話を聴くと、これも浅薄だったなと思います。地産地消は結果であって、原因や理由、目的ではない。情緒的な机上の観念論を反省します。
スポンサーサイト



ホーム

Home

 

プロフィール

keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

カレンダー

02 | 2020/03 | 04
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

最新コメント

カテゴリ

閲覧者数(2015.9.4からカウント)

検索フォーム

ランキング

↑ クリックすると、ランキングが見れます。

月別アーカイブ

管理画面

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

最新トラックバック