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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2020/01/18

たこ足とねこ足 補遺

 昨年12月12日ブログで、標記「北海道のねこ足」のことを記しました。「ねこ足」とは、寒冷地稲作を普及させた水稲直播器の一種です。記述後一か月余り、ずっと気になっていたことがあります。北海道博物館の特別展示のことです。

 同日ブログに、展示物の画像(昨年10月撮影)を載せました。
北海道開拓の村特設展示「水稲直播器 ねこ足」北海道博物館蔵
 手前が「ねこ足」で、そのうしろの足の長いほうはやはり直播器の「たこ足」です。
 私は、展示物のラベルが「『ねこ足』だけです。『たこ足』も表記してもらえれば、よりありがたかった」と記しました。「たこ足」の表記ラベルは、本当になかったのか? 私が見落としていたのではないか。気になっていたのはそのことです。

 展示は明日(1月19日)で終わるのですが、もう一度、開拓の村に行って確かめてきました。
北海道開拓の村特設展示 「水稲直播器」
 ラベルは2箇所に貼られています。

 赤い矢印を付けたほうは…
北海道開拓の村特設展示 「ねこ足」ラベル
 「水稲直播器(ねこ足) 大正 北海道博物館蔵」と。これを私は昨年、視認しました。

 一方、黄色の矢印のほうには…
北海道開拓の村特設展示 「たこ足」ラベル
 「水稲直播器(たこ足) 昭和 北海道博物館蔵」と。「たこ足」のラベルは、しかと貼られています。

 冒頭画像に照らすと、黄色の矢印を付けた先、ちょうど「ねこ足」の展示物の陰に隠れたあたりです。
北海道開拓の村特設展示「水稲直播器」 再掲
 私の見落としです。申し訳ありません。

 展示パネルの一枚に、以下の一文が記されています(赤傍線の箇所、太字)。
北海道開拓の村特設展示 酒匂常明
 「その後開発された『水田直播器』は農作業の手間を飛躍的に省き、特に石狩・空知・上川など水田規模の大きな地域で急速に普及しました」。

 会場に置かれていた「展示資料目録」に、「たこ足」「ねこ足」も列挙されています。
北海道開拓の村特設展示 北海道と米 展示目録
 この目録は昨年10月、私が観覧したときにはなかったような気がするのですが、これも見落としたのかもしれません。

 帰り道、北海道博物館に寄りました。
北海道博物館 展示 たこ足
 上掲展示物「たこ足」「ねこ足」の所蔵元です。「たこ足」による直播の仕組みが図解されています。

 「たこ足」と「ねこ足」は、何が違うのでしょうか。前掲開拓の村の展示物のラベルには、前者が「昭和」、後者が「大正」と書かれています。“足”の長短は一目瞭然なのですが、どのような改良の経緯があったのでしょうか。開拓の村と北海道博物館の展示にはそこまで説明されてませんが(たぶん、これは見落としてない)、昨年12月12日ブログでお伝えした「つきさっぷ郷土資料館」の展示には、実はその説明も簡潔ながら添えられています。いや、開拓の村や道博物館の解説が不足しているというのではありません。この種の解説は際限がないだろうし、あればあったで「わずらわしい」といった苦情も出かねませんから。同日ブログにも記したとおり、違いを楽しむのが醍醐味です。つきさっぷ郷土資料館のキャプションを読み直すと、短いながらも5W1Hの要を得ています。あらためて感銘を受けました。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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