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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2019/10/25

真駒内公園の軸線

 臨場体験がないせいか、私は1972(昭和47)年の札幌オリンピックにあまり思い入れがありません。想い起せば、私が札幌に来たとき、五輪が終わって「まだ」6年しかたっていませんでした(末注①)。当時、内地出身者の、しかも冬のスポーツにはあまり通じていない交友関係が大きかったせいか、“余韻”も薄かったようです。
 むしろ、後付け的にはネガティブな印象を刷り込まれました。オリンピックを契機として“古き良き”札幌の風景が失われたとか、恵庭岳の自然を壊したとか、競技施設が“お荷物”(負の遺産)と化しているとか。それで、テーマ曲の♪町ができる 美しい町が♪という歌詞も、素直に受け止められなかったりもしました。透き通るような冷涼感というか、洗練された曲と詞は漂白効果が高い。しかし幼少時のインプリンティングとは恐ろしいもので、東京五輪音頭や大阪万博の「世界の国からこんにちは」が漂わせる前時代的(?)な空気のほうに、私は無邪気に愛着してしまいます。
 前述の否定的表層をすべて肯んずるわけではありません。ただし、札幌でオリンピックが催されたことの“負の効果”を挙げるとするならば(末注②)、おそらく本質は別にあると思いますが、機会をあらためます。

 真駒内屋外競技場です。
真駒内屋外競技場 正面
 ごく最近まで、前川國男の作品だとは知りませんでした。図録で目に入ってしても、見えてなかった。
 大規模修繕工事なのかシートが掛かっていますが、正面を掘り下げて(?)1階部分をピロティにしています。いわれてみれば、前川的か。

 南西から北東方向を眺めました。
真駒内屋外競技場 南西から北東方向を望む
 画像がナナメッているのではなく、地盤が右(南)から左(北)にかけて下り勾配なのです。右方がバックスタンドで、聖火台が見えます。

 空中写真2008年で、真駒内公園を俯瞰しました。
空中写真 真駒内公園 2008年 競技場 軸線
 赤いの楕円が屋外競技場、正円が屋内競技場(アイスアリーナ)です。間に流れる真駒内川に橋を架け、南西-北東の軸線を設定して配置されています。なぜ、軸線がこの向きなのか。

 注①:2018.2.10ブログ参照
 注②:負の効果などとあえてあげつらうのは、1972年札幌五輪を手放しで礼賛するかのような評価が一方であるからである。たとえば「都市環境の飛躍的向上という、北海道開拓100年目の総決算は、見事に高度経済成長期終盤のタイミングに間に合った」といった記述(林昌弘「デザインでたどる札幌オリンピック」ドーコン叢書編集委員会『エンジニアの新発見・再発見』2012年、p.41)。いうまでもなく私の主眼は、礼賛や肯定的評価を否定・批判することではない。同時に負の側面も着目してよかろうという、いつもの歴史観である。
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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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