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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2019/09/29

平岸イーストセンターに見る反転風景

 昨日ブログでお伝えした「東裏本通」を現在図で確認します。
現在図 平岸 東裏本通 イーストセンタービル
 現在のいわば正式名称である市道豊平平岸霊園線を赤い実線でなぞりました。黄色でなぞったのは平岸通、いわゆる平岸街道です。「表通り」である平岸街道に対して、東側の裏ということで東裏と呼び慣わされたのでしょう。

  昨日ブログに載せた「イーストセンタービル」は赤いを付けたところです。

 1948(昭和23)年撮影の空中写真で俯瞰します。
空中写真 1948年米軍 東裏
 イーストセンタービルの位置は赤いで囲ったあたりです。

 その部分を拡大します。
空中写真 1948年米軍 東裏 Sさん宅
 ここに明治期、Sさんが入植し水田稲作を成功させました。昨日ブログの末尾に東裏本通の「痕跡感が弥増しました」と記したのは、東裏の中心地を跡づけたからです。

 ところで、上掲空中写真をよく見ると、赤いで囲ったSさんのお屋敷の一部が黒っぽく写っています。通りに面したところです。これは池ではないでしょうか。
 池らしき形状は、昭和10年地形図でも窺えます。
 ↓
http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=43.033295&lng=141.376983&zoom=17&dataset=sapporo&age=1&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2(今昔マップon the webから)
 この場所が前述のとおり高層ビル(商業施設も併設)になっているのも、いわば反転された土地の記憶といえましょう。一見新しく見える風景が往々にして、歴史を裏返して伝えている。

 この池のようなところは自然地形なのでしょうか。湧泉池? とすれば、扇状地の端のメムか。
 色別標高図で地形を俯瞰します。
色別標高図 平岸 東裏 標高35m未満から2mごと10色 
 標高35m未満から2mごと10色段彩で作成しました。白ヌキ実線が東裏本通(市道豊平平岸霊園線)、白ヌキ○がSさん宅の池があったところ、すなわち現在のイーストセンタービルの位置です。黒の実線は平岸街道。

 当該地は札幌扇状地の平岸面ですが、扇端とはいいがたい。一方、平岸面の東側のへりは、月寒台地の西端との間に崖を作っています。この崖下には湧泉が見られる(見られた)のですが、当該地は崖線上ともいいがたい。では、ほかに考えられるのは…。
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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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