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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2019/09/26

60年前の今日

 1959(昭和34)年9月26日、愛知県や三重県などで死者5,000名を超える大水害が起きました。伊勢湾台風です。その5年前の同日、北海道では青函連絡船が沈む大海難事故が、岩内では大火が起きました。洞爺丸台風です。昭和史に名を残す二つの台風が災厄をもたらしたのは、どちらも9月26日でした。迂闊にも、私がこれを知ったのは最近です。

 私の郷里を襲った伊勢湾台風は、子供のころ人びとの口の端に上っていました。亡父が育った生家も水に浸かったので、生々しかったのです。
 父の生家のあたりを空中写真で俯瞰します。
空中写真 愛知県蟹江町 現在
 赤いを付けました。白ヌキが名古屋城、同じくがJR名古屋駅です。

 亡父が生まれ育った愛知県海部(あま)郡蟹江町(本年5月15日ブログ参照)は、木曽川が作る沖積平野のデルタ地帯に当たります。現在の海岸線から見ると、直線距離にして約7㎞ほど内陸に位置しますが、60年前の台風では高潮が押し寄せました。赤いを付けた西側を日光川という木曽川の支流が流れており、付近はさらに小河川が網流しています。おそらくそれらを俎上したのでしょう。現在の空中写真で見ても河口が広く、どこが海岸線と言ってよいか私には判別しがたいのですが、当時は海がもっと内陸に迫っていたとも思います。伊勢湾台風をきっかけに、防潮堤なども整備されたことでしょう。

 色別標高図です。
色別標高図 愛知県蟹江町周辺 0m未満から1mごと7色
 標高0m未満から1mごと7色段彩で作りました。水色で塗られている一帯は、標高0m未満です。
 赤いを付けた亡父生家の位置の標高を測ったら、-0.9mでした。すぐ東側を流れる蟹江川というこれまた木曽川の支流は、水面の標高が1m。川の水面より地盤面が低い。天井川状態です。

 この標高図を見て、濃尾平野というのはかなり内陸まで標高が低いことを実感しました。直線距離で海岸線から20㎞以上離れた岐阜県の海津市というところでも、標高がマイナス、海水面以下です(市の名前が、いかにも地形を物語っている)。
 私が今住んでいる札幌市厚別区は、もっとも近い石狩湾の海岸まで直線距離で23㎞余りですが、標高は25mあります。海までずっと下り勾配の‘石狩低地帯’ですが、濃尾平野ほど低くはない。札幌の中心部の扇状地も低平に見えますが、豊平川が全国に名だたる急流河川であるとおり、かなりの高低差があります。私の原体験からすると、札幌は“坂の街”です。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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