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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/08/12

滝川 中川かなもの 今昔

 お盆恒例で空知管内奈井江町にある妻の実家に墓参に行ってきました。帰途(といっても反対方向ですが)、滝川に寄り道し、同市美術自然史館で開催されている「高畑利宜のイシカリ探検とアイヌ美術の世界」展を観覧しました。明治初期に高畑が調べて遺した石狩川流域の古地図など貴重な史料については別に譲るとして、時空逍遥した市街のことを綴ります。

 目抜き通りにある「中川かなもの」です。
滝川 中川かなもの
 シャッターが下りていて、営業している気配がありません。

 本年4月5日、破産開始決定されたという貼り紙が貼られています。
滝川 中川かなもの 破産貼り紙
 滝川といえば中川かなものだったのですが。

 往時の写真を載せて、在りし日を偲びます。
滝川 中川かなもの 2003年
滝川 中川かなもの 1991年
 上は2003年、下は1991年撮影です。
 東芝の看板が掲げられていましたが、いまはもう白物家電を作っていないでしたっけ。
 この建物は1890(明治23)年、今井呉服店の滝川支店として建てられました(末注①)。同時期の札幌の丸井さんの面影をとどめています。

https://www2.lib.hokudai.ac.jp/hoppodb/contents/photo/l/0B003260000000000.jpg

 1890年というのは滝川のエポックメーキングの年だったようで、屯田兵が入植し、「上川道路」(現国道12号)の岩見沢-旭川間が開通しています(末注②)。

 アルバムをめくっていたら、向かいの建物の古写真も出てきました。
たくぎん滝川支店 1991年
 同じく1991年の撮影です。

 こちらは今、こうなっています。
北洋銀行 滝川支店
 新旧を比べると、1991年当時は屋上部にパラペットやらペントハウスのようなものが見えましたが、現在はありません。取り除かれたこれらが創建時からのものだったかどうかは知りませんが、現在のプロポーションに不自然さを感じてしまいました。それにしても、コリントオーダーの柱型が立派ですね。立派といえば右方の高層ビルは市役所で、これは旧い写真ではまだ建っていません。 

 注①:『旭川と道北の建築探訪』2000年、p.97
 注②:『新北海道史年表』1989年、p.284
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プロフィール

keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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