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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/07/10

篠路町篠路の煉瓦造倉庫 ②

 昨日ブログに記したように、煉瓦造倉庫は伏籠川の古川たる篠路川のほとりに遺ります。
篠路町篠路 煉瓦造倉庫 遠景
 市街化調整区域で幹線道路から外れたところということもあって、目につきづらい場所です。

 札幌市内にはまだまだ、かような大物な遺っていたのですね。
篠路町篠路 煉瓦造倉庫②
 フットパスとして設定されたおかげか、川沿いの道が整備されています。私が歩いたときも、路傍の草刈りをしている人がいました。要所に標識や駐車(輪)場なども設けられています。このようなことがなければ、本件煉瓦造倉庫は日の目を見なかったかもしれません。

 倉庫の近くに人家らしい建物は見当たりません。本件のみ、ぽつねんと建っています。持ち主を知る手がかりはないものかと、川沿いの道を200~300m歩いたら畑仕事をしている人を見かけました。「煉瓦の倉庫はどなたのものでしょうか?」と伺うと、持ち主はCさんという方だということが判りました。元は倉庫のところで農家をしていたが、今は別の場所に移ったとのこと。Cさんはタマネギを作っていたらしい。移った先もお聞きしました。時空逍遥探偵としては幸先がいい。

 お聞きしたCさん宅は歩いても行けるところで、この際だからと訪ねたのですが、残念ながらご不在でした。そこで、ご近所にあるもう一軒のCさん宅を訪ねました。持ち主の分家に当たるお宅です。実は分家の方が近くにお住まいであることも、私はお聞きしていました。
 さいわい分家のCさん宅は奥さんがご在宅で、お話をお聞きすることができました。といっても、奥さんが1955(昭和30)年にお嫁に来たときには本件倉庫はすでにあったということで、建築年はさだかではありません。やはりCさん宅はタマネギ農家だったとのことで、本件倉庫はタマネギを収蔵していたようです。ともあれ、本件は少なくとも築60年以上であること、タマネギ倉庫であったことが判っただけでも収穫としましょう。

 それにしても、これまで東区や北区のタマネギ農家で見てきた倉庫の多くは札幌軟石製の切妻屋根です。煉瓦あるいは腰折れ屋根もないわけではありませんが、たいてい馬小屋でした(2015.2.282015.5.172016.11.182016.12.72017.1.72017.8.7各ブログ参照)。
 小端空間積みも、これまたないわけではないが、比較的少ない(2015.1.182015.6.1ブログ参照)。
 本件が“純粋”にタマネギ貯蔵用だったのか、あるいは馬小屋など畜舎も兼ねていたのか、確かめたいところです。本件の開口部は、アーチ型の入口のほかには、妻破風に各1箇所と側面に2箇所、鉄扉の小さな窓が付いているのみです。畜舎にしては窓が小さいような気もします。

 腰折れ屋根の小端空間積み煉瓦は、酪農家の牛舎やリンゴ農家の馬小屋兼倉庫で見ました。これがいかにして北区篠路町篠路のタマネギ農家に伝播したかも、興味をそそります。
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keystonesapporo

Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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