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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/01/31

篠路駅前の倉庫をめぐる都市計画審議会の議論

 1月26日ブログの続きです。
 
 篠路駅東口の区画整理をめぐって、1月23日に開かれた第97回札幌市都市計画審議会で交わされた議論を整理します。
 
 数名の委員から、駅前の倉庫の保存を求める意見が出されました。
 「駅前の倉庫の保存を求める多くの意見書が出された。超一級の文化財ではないにしても、地域の景観的価値への住民の関心が高い」。
 「どこでも同じような駅前ではなく、個性ある景観のために倉庫の保存を求めたい」。
 「倉庫の保存について地域住民とともに十分検討してほしい」など。
 
 同時に、札幌市の担当部局に対して、おもに次のことが質されました。
 ①倉庫の土地建物所有者はどのような意向か?
 ②計画案で、倉庫を残す余地はあるのか?
 ③地域住民とどのような調整を図っていくのか?
 ④時間的な余裕はあるのか? 残すためのタイムリミットはいつか?
 ⑤市の景観審議会とは情報共有されているのか?

 これに対する札幌市(都市計画部事業推進担当部長)からの回答は、概要以下のとおりです。
 ①所有者は区画整理については理解していただいている。
 ②今回の決定される計画は区画整理のアウトラインである。区域の中のレイアウトについては(都市計画決定の対象外だが)、出された意見書もふまえ、地域の皆さんと協議していきたい。位置的には、(保存の)可能性はある。
 ③倉庫を保存するとなると、どのように維持管理・運営していくのかという方法を検討する必要がある。札幌市が所有することは財政的に困難である。今後、所有者にも理解を求めつつ、協議していきたい。
 ④平成30年度末までに国土交通大臣の事業認可がおりるようにしたい。その(申請に要する)事業計画を出す(のがリミット)。
 ⑤(地域計画課長)倉庫については歴史的建物としての価値を認めており、今後景観審議会で情報共有していきたい。

 上記のやりとりはあくまでも私が聞き取ったものですので、正式には今後札幌市から公表される議事録でお確かめください。①について、倉庫の所有者が保存に対してどのような意向を持っているかは、明らかにされませんでした。③について、委員からも「住民の側と(倉庫の保存に要する)負担をめぐる協議も必要である」という意見が出されました。④について、来年度末までに国交大臣の事業認可がおりるためには、当然その前に事業計画を出す必要があります。これをいつまでに作るかが問題ですが、そこまでは明らかにされませんでした。

 とまれ、審議会は採択の結果、札幌市の計画案は賛成多数で同意されました。今後都市計画決定されることとなります。

  なお、本件倉庫をめぐって一部で「移転などの措置が取られそう」という情報が流れていますが、さる1月23日の審議会の議論ではそこまでの方針は打ち出されておりません。成り行きはまだまだ見通せていません。逆に言えば、それゆえ2月4日のシンポジウムが意味を持つことになります。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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