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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/01/26

JR篠路駅東口の土地区画整理事業

 JR篠路駅東口に計画されている駅前広場の図面です(方位はおおむね3時の向きが北)。
篠路駅東口 土地区画整理事業 設計図案  駅前広場
 白ヌキした三つの長方形は、私が加筆しました。現在札幌軟石の倉庫が遺っています。
 「駅前広場」とされる一帯のうちの、かなりの部分を倉庫が占めることになります。この計画図を描いた人は、倉庫の存続を想定しているのだろうか? 

 1月23日に開かれた札幌市の第97回都市計画審議会では、出席した委員の一人から「計画図を見る限り、倉庫(の保存)は想定されていないように見えるが、どうか?」という質問が出されました。
 実は、このような質問が出たのは、計画案に対して軟石倉庫の保存活用を求める意見書(末注)が数多く出されたことが関係しています。もし意見書が出されていなかったら、軟石倉庫のことはおそらく話題に上らなかったでしょう。というのは、本件計画は昨年11月20日に開催された第96回審議会で「事前説明」されたのですが、倉庫のことはまったく情報提供されていませんでした。それもそのはずで、札幌市の担当部局からすると、倉庫を保存する・しないは都市計画決定の対象ではないからです。
 都市計画の決定事項ではなくても、このような駅前広場の区域が設定されれば、倉庫の存続は事実上不可能ではないか。その参考になる“見本”が、篠路駅にはすでにあります。

 地元の方はご存知のとおり、駅西口の駅前広場です。
JR篠路駅西口 駅前広場
 駅から、南西方向を眺めました。駅前はロータリーになっています。駅前広場というとこんな感じで、建物は想定されないのが普通でしょうね。

 現在図に東口「駅前広場」の計画区域を示してみます(元図は国土地理院標準地形図、方位は3時の向きが北)。
地理院地形図 JR篠路駅周辺 区画整理事業エリア
 黄色の○で囲ったのは西口の広場、橙色の線で囲ったのが東口の計画区域で、赤い長方形三つが軟石倉庫です。ここに、西口のようにロータリーを設けたら、軟石倉庫はクルマの動線の支障に見えます。審議会の委員からも、そういう疑義が呈されたのです。[つづく]

 注:都市計画法に基づき、都市計画の案は前もって公表され、これに対して住民は意見書を出すことができる。本件については、昨年(2017年)12月に計画案が縦覧に供された。意見書については審議会の議論に付されることとされている。札幌市サイト参照。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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