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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/01/20

北海道百年記念塔立面は、二次曲線か? ②

 昨日ブログの続きです。
 文献を漁った結果、北海道百年記念塔を設計した井口健氏が立面曲線の数式を記していました(『建築画報』VOL.7第57号1971年6月、p.74)。
 それによると…。
 
 y=±1000/x² (Xの二乗) (末注)

 二次分数関数です。立面は、二次曲線であるが、放物線ではありませんでした。

 昨日ブログに載せた座標軸の取り方が間違っていました。
 正しくは、こうなります。
北海道百年記念塔 正しい座標軸
 x軸の黄色の水平線は良いとして、y軸の鉛直線は記念塔立面の中心に引かさります(北海道弁)。

 井口氏は前掲書で次のように述べています(同ページ、引用太字、原文ママ)。
 これはx軸(水平面)に対してすそ広がり、y軸(垂直方向)に対して、高くなるに従って漸次接近し、無限の高さにおいて一点に交わるという性質を有している。つまり北海道発展に対する道民の決意とフロンテア魂の無限性と生命力を表現したいと願った。
 先端が鋭角的に切ってあるのは生長しようとする性格を強調するためであり、コアーとなっているエレベーター、階段室をはさんで、双塔的形態になっているのは、道民が力を合せて前進する協調性を求めたもので、塔側面の凹凸は、歴史の流れをシンボリックに表現したものである。


 曲線は(x,y)=(0,∞)において、一点に接するというわけです。北海道と北海道民の「フロンテア魂」の「無限」の成長発展が表現されているところに、本件記念塔それ自体の歴史性を感じます。“すそ広がり”が地面(y軸)に接するのは(x,y)=(∞,0)で、やはり無限大の地点です。すそ広がりは果てしなく地平面に接するようで接しません。これも暗示的ではあります。

 注:井口氏は「立面を構成する曲線の一般式は」として、前述のy=±1000/x² (Xの二乗)を用いているが、本件塔立面の曲線としては右辺の-(マイナス)は不要ではないか。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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