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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2018/01/13

北海道百年記念塔 ④

 昨日ブログで記したように、私は歴史を、肯定的側面と否定的側面の絡み合いによって理解しようとします。北海道百年記念塔は(北海道百年という)歴史を表現したモニュメントです。とすると私はこのモニュメントを、肯定的側面と否定的側面がどのように総括されているか、という視点で見ます。その視点を抜きにするならば、記念塔の「すべての先人に感謝と慰霊の誠をささげる」という理念は「それのどこが悪いの?」ということになりましょう。

 同時に、建立から50年を経て、この塔自体が歴史性を帯びていることに気づきました。言い換えれば、塔そのものが肯定的側面と否定的側面の絡み合いの産物と見えてきたのです。建立された1968(昭和43)年(竣工したのは1970年)という時点(の支配的思想や歴史観、世界観)を歴史的に理解する物的証拠としての記念塔。私が「早急に解体」すべし(1月10日ブログ参照)という気分になれない理由はそのあたりにあります。物的証拠はできるだけ残しておきたいのが、私の性分です。
 記念塔を「絶対に容認できない」とする立場の人からすれば、この見方は甘いのかもしれません。「アイヌ民族不在の歴史観に基づく行政の事業」の、どこに「肯定的側面」があるのか、と。しかも、維持補修のために馬鹿にならない税金が費やされている。肯定的要素などこれっぽっちもない負の遺産は、存在しているだけで(ましてや税金が投じられるのは)精神的苦痛である、と。

 結論を急ぐ前に、もう少しいろいろ漁ってみることにしました。
 
 北海道百年記念塔を含む「百年記念施設」に関する有識者懇談会の議事が北海道の公式サイトで公開されていることを知り、ざっと目を通しました。
 過去に開催された5回(2016年10月~2017年10月)の議事録を読む限り、1月10日ブログで引用したような意見については一度も論議されていません。「アイヌ民族不在の歴史観に基づく行政の事業」に関する議論は見当たりません。あくまでも、維持補修に多額のカネがかかっていることが焦点のようです。
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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