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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 胆振東部地震お見舞い

2016/07/22

トンネウシナイ②

 7月16日ブログの続きです。
 前回、明治29年地形図の「トンネウシナイ」の周辺を載せました。

 この地図で私の目を惹いたのは…。
明治29年地形図 トンネウシナイ拡大
 現在の国道36号の原形となる「室蘭街道」がトンネウシナイと厚別川のところで反転S字形に大きく曲がっていることです。

 この道は昭和40年代に直線化された(末注)後も、「旧道」として遺っています。旧道がなぜ、この部分で弯曲したのか、地形図で察しがつきました。理由は川にあり、と睨みました。
 まず札幌寄りの「Λ」字形弯曲の部分。トンネウシナイとその支流が、湾曲した道に沿って流れています。というよりは、蛇行する川に沿って道のほうを弯曲させたと思えるのです。
 次に千歳寄りの「V」字形弯曲の部分。弯曲の内側で厚別川とその支流(現清田川か)が合流しています。川の合流地点を避けるべく、ここでも道を弯曲させたと考えられます。結果、反転S字形と相成った。

 室蘭街道は1873(明治6)年に開削された「札幌本道」に由来します。 
明治29年地形図 室蘭街道
 地形図を俯瞰すると、札幌の中心部からほぼ直線的に通じてきているのですが、それだけにこの弯曲が目立ちます。厚別川の流域が難所だったのかと想像します。

 注:『道路情報館シリーズ1 札幌・千歳間道路物語』2003年、p.24、札幌市清田区『清田区まちづくりビジョン2020』2014年、p.51、札幌市清田区DVD『「きよっち」と「きよじい」の清田探検~旧国道の秘密~』2015年 参照。ただしこれらの文献等では、旧道がなぜここで反転S字形に弯曲したかまでは説明されていない。よって上述の厚別川流域難所説はあくまでも私の憶測である。

 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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