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札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。 新型冠状病毒退散祈願

2016/07/04

平岸街道と用水と地形の関係

 6月14日、29日ブログで、豊平川扇状地の地形のことを記しました。
 南21、22条電車通りの断面で標高を測ると、藻岩山に近い西13、14丁目が低く、豊平川に近い西8、9丁目が高いということを取り上げたものです。ここから私は、6月15日ブログで東西両屯田通り(=山鼻屯田兵村の基軸線)尾根筋説を開陳しました。

 札幌建築鑑賞会「大人の遠足2016初夏の編」でこの話題に触れたとき、参加者のYさんから、平岸の地形からも同じことが感じられると教えていただきました。
 
 Yさんが模式図を描いてくれました。Yさん、どうもありがとう。
豊平川扇状地 平岸面 断面模式図
 米里行啓通りを断面にした標高図です。
 平岸1、2条つまり精進川の崖に近いところの標高が高く、東へ行くにつれて下がっていきます。これを見ると、平岸街道、すなわち平岸開拓の基軸線もまた、尾根筋に沿って引かれたように見えてきました。これを‘開拓基軸線尾根説’と称しよう。調子に乗るのは悪い癖ですが。

 明治初期、その道に沿って用水が引かれます。この用水が後に豊平村や白石村に廻らされる連合用水の基になります。Yさんは「平岸街道からの高低差を利用して、より低い場所へ水を引いたのでは」と言われましたが、たしかにそのように思えます。

 ところで、平岸街道沿線は、地学的には豊平川扇状地の古い面すなわち平岸面と説明されます。現在の精進川の河道はかつての豊平川の本流です(末注)。現精進川の崖面に近いところで標高が高いのは、古豊平川によって堆積物が増したからということなのだろうか? そして端っこでは例の‘巻き爪’効果(6月29日ブログ参照)で、下がるのか。

 注:前田寿嗣『歩こう!札幌の地形と地質』2007年、pp.40-43参照 
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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。
逍遥する時空:札幌、歴史、地形図、地理、地誌、地名、地形、地質、軟石、石蔵、硬石、採掘場、煉瓦、サイロ、腰折れ屋根、地神碑、墓地、旧河道、暗渠、メム、古道、微地形、高低差、クランク、境界、橋、歩道橋、電柱、バス停、踏切、古レール、神社の玉垣、小祠、二宮金次郎、戦跡、古い樹、河川網図、都市計画図、住宅地図……

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