札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。

2016/06/30

サイエンス・フォーラム反響①

 6月25日に催された「サイエンス・フォーラム」の参加者アンケートの回収結果を、主催者から教えていただきました。
 参加者は165名! うちアンケート回答者はちょうど100名、回収率60.61%です。
 自分がしゃべったことを客観的に振り返るうえで、とても参考になるデータです。以下、一部をお知らせします。
●満足度。
  「満足した」「大変満足した」84%
  「あまり満足できなかった」「まったく満足できなかった」9%
   無回答=7%
●わかりやすさ。
  「やさしかった」「たいへんやさしかった」78%
  「かなりむずかしかった」「少しむずかしかった」10%
  無回答 11%
●「興味をひかれたこと・印象に残ったことは?」
 全部で50名の方が記述されていました。ごくかいつまんで紹介すると…(原文ママ)。
  「残った建物の区ごとの特徴が印象的」
  「色々な建物の写真がみられて楽しかった」
  「本来の目的と違った形で再利用されているものに共感を持ちました」
  「地域ごとの特性、個々の軟石物件ストーリー」
  「フィールドワークによって得たデータと一般的に流布されている通説との差」
  「実際に軟石の建物を調査した事実がとても重たいものだと思います」
  「軟石を粘り強く足を運んで調べている」
●「その他、ご感想・ご意見を自由に…」
  29名の方の記述がありました。
  一例を挙げると…。
  「軟石においても(引用者注:調査活動の)10年の歳月が必要であった。官製の観光資源より新鮮に感じられる。これを各区毎にマップ化しフィールドワークができるようにしたら良いかと思う」
  
 自由感想欄では、全体としては「興味深かった」「楽しかった」が目立つ一方、「聞きづらいしゃべり方だったので聞き入るという感じにはなれませんでしたがお話の中味は良かったと思います」とか、「説明に少しまとまりがなかったように感じられたものの大変興味のそそる内容でした」とか、「説明がまわりくどい」など、私の表現の仕方に対する批判的評価もありました。「中味は良かった」「大変興味のそそる内容」という肯定的評価に終始せず、わざわざ「聞きづらい」とか「少しまとまりがなかった」と書き添えたくなる、そのお気持ちに頭が下がります。
 私の表現(特にしゃべり)の拙さは、おそらく死ぬまで治らないでしょう。にもかかわらず辛抱強く私に付き合ってくださる方には感謝の思いで一杯ですが、得手不得手、身の程をわきまえたほうがいいなとあらためて思いました。
 実は、もっと痛烈な感想もお一方から寄せられていたのですが、次回に紹介します。
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2016/06/29

藻岩山麓の巻き爪

 6月14日ブログで、南22条電車通りが藻岩山に向かって下り勾配になっていることを記しました。
電車通り 南22条西12、13丁目
 この画像でいうと、写っている市電の車両の手前のほうがわずか~に盛り上がっていて、その奥が下っています。盛り上がっているのは西12丁目あたりです。なお、この画像は西10、11丁目の横断歩道から、西に向かってズームアップしたものです。一見、電車が間近に迫っていますが、一町角離れた横断歩道上で青信号のときに撮り、電車の行く手を塞いだわけではありませんので、念のため申し添えます。

 さて、山に向かって下り坂になるという、いわば逆転現象について、6月14日のブログでは「なぜ、そういうことが起きるか?」までは触れませんでした。6月17日の「大人の遠足」に参加してくださった地質学者・T先生に、その答えを教えていただきました。T先生によると、扇状地において上流から土砂が運ばれる際、その先端は地面をえぐるように巻いて進むのだそうです。結果、藻岩山麓にぶつかった縁(へり)のところで、札幌建築鑑賞会スタッフNさんの例えを借りれば、巻き爪のように食い込む。

 巻き爪の断面を模式的に描くと、こんな感じでしょうか。
電車通り 巻き爪

2016/06/28

市電山鼻西線 沿線今昔②

 藻岩山中腹から電車通りを眺めた現在の風景です。
藻岩山から電車通りを眺望 2016年
 北海御廟への階段を昇りきったところで撮りました。
 樹々に葉が繁っていて視界が遮られましたので、五差路の付近をズームアップしました。
 昨日の2000年の写真のほうが視界が開けています。自分で撮ったのに記憶が定かでないのですが、2000年のときはもう少し高い位置から撮ったらしい。しかし、今回さらに上に昇ってみたのですが、完全に樹に覆われてしまっていました。どうやら16年前は、北海御廟の建物の中から撮ったようです。

 今回の構図と比べるため、昨日紹介した2000年の写真の五差路付近を拡大してみました。
藻岩山麓から電車通りを眺望 五差路付近2000年
 16年を経て、高層マンションが沿線に増えてきたように見えます。

2016/06/27

市電山鼻西線 沿線今昔

 1938(昭和13)年、藻岩山の中腹から南21条、22条を東望した古写真です。
藻岩山中腹から、電車通りを眺望
 さる7月17日、19日に催した札幌建築鑑賞会「大人の遠足」2016初夏の編「『山鼻』…田園郊外の面影を訪ねて」で、お見せしました。
 1931(昭和6)年に開通した市電山鼻西線が写っていますが、沿線はまだ、札幌の郊外の気配が漂っています。右端の白亜の鉄筋コンクリート造3階建ては、札幌師範(のちの北海道教育大学札幌分校)校舎です。郊外に忽然と聳え立った近代的なビルを、周囲の人たちはどのように眺めたでしょうか。
 
 この古写真は、ある市民の方が所蔵していたものです。当会が2000年に開催した「札幌の古き建物たち」展で、市民から秘蔵写真などを募った際に提供を受けました。
 
 展示会を催すにあたって、今昔を比べるため、私は同じ場所から眺めた風景を撮りました。2000年の撮影です。
藻岩山中腹から、電車通りを眺望2000年
 五差路の付近、かつては空地(農地?)が広がっていたところに、かなり建物が建て込んできています。教育大学も移転し、中央図書館や「山鼻サンタウン」に変わっています。この写真を撮ってから16年を経た現在は、おそらくさらに変貌していることでしょう。たしか、歩道橋はなくなっているな。私が撮ったこの写真も、近過去になりつつある。
 

2016/06/26

サイエンス・フォーラム補遺

 昨日の拙話は、札幌軟石に対する市民の関心の高まりに応えることができたか、はなはだ心もとなく、忸怩たる思いです。
 忸怩たる上塗りでさっそくながら一点、お詫びと訂正です。
 昨日の話の中で私は、「硬石の特質」として「火に弱い」と説明しました。聴衆の方からも「硬石は火に弱いのか?」と質問がありましたが、私の説明は不正確かつ不十分でした。

 以下のとおり説明すべきでした。
 ・一般に、硬石といわれるものには花崗岩(御影石)や安山岩などがある(末注)。
 ・札幌の硬石山産の硬石は、安山岩(デイサイト)である。安山岩の耐火度は低くはない。安山岩自体が火に弱いわけではない。
 ・ただし安山岩の熱伝導率は凝灰岩より高い。したがって建物に使われていて火事になった場合、他のモノが延焼発火する可能性は、凝灰岩の場合よりも高い。
 ・硬石のうち、火に弱い(耐火度が低い)のは花崗岩である。

 私の昨日の説明は、硬石=硬石山産=安山岩を前提にしていましたので、いけませんでした。「火に弱い硬石というのは、花崗岩」とハッキリ言うべきでした。

 注:「硬石」「軟石」は、地質・岩石の学術的用語というよりは、石材業における使い分けだと思われる。北翔大学教授M先生(組積造建築)のご教示によると、硬石と軟石について北海道と本州で使い分けに違いがあるという。
  北海道⇒ 硬石=安山岩 軟石=凝灰岩
  本州⇒ 硬石=花崗岩、大理石、蛇紋岩など 軟石=凝灰岩、安山岩

2016/06/25

サイエンス・フォーラム当日

 母は今日、無事退院しました。
 私も、なんとか「サイエンス・フォーラム」を乗り切りました。この一週間、綱渡りのような日々でしたが、とりあえずは破綻をきたさずに終えられて、ほっとしています。

 サイエンス・フォーラムは150名を超える参加者があり、札幌軟石に対する市民の関心をあらためて感じました。関心を呼び起こしたのは、毎回秀逸なチラシを作ってくれるスタッフSさんをはじめとする札幌建築鑑賞会の皆さんと、主催した「サイエンス・コンソーシアム札幌」の各位のご尽力のたまものです(新聞などでの報道も、大きかった)。
サイエンス・フォーラム
 問題は、その関心に私が応えられたかどうかですが…。いまさらお詫びにもなりませんが、150名超の聴衆を前に2時間しゃべるという体験は、さらぬだに人前で話をするのが苦手な私には身の丈を越えたことではありました。拙い話を聴いてくださった皆様には感謝あるのみです。

2016/06/24

サイエンス・フォーラム 前日

 中央図書館での札幌軟石展関連行事「サイエンス・フォーラム」発表の前日になりました。
サイエンス・フォーラム 案内ちらし
 ようやくパワーポイントを仕上げ、推敲を終えました。
 画像は129枚。持ち時間は2時間(うち休憩10分)なので、単純計算すると、1枚1分弱の説明になります。といっても、飛ばすところは飛ばし、長短メリハリをつけるつもりです。

 準備作業の合間をぬって、図書館の展示会場へ一週間ぶりに足を運びました。明日の発表に備えて、展示会場に置いている観覧者の感想ノートに目を通しておきました。この会場は、入口で赤外線センサーが作動していて、人が入るとカウントされます。今日、その数字(つまり入場者数)を見たところ、2,999人でした。15日間で約3000名! さすが中央図書館ですなあ。

2016/06/23

母、術後三日目

 母は心電図のモニタリングも外れて、退院に向けて順調にみえます。明日、CTスキャン検査を受けて、退院の見通しがでるとのことです。 本日、妻が病院に来て、私とバトンタッチしました。私は夕方の便で札幌に戻りました。
 予定どおり札幌に戻って来れて、安どしています。ここまで無事にこれたことを、母に感謝します。‘子ども孝行’な母です。入院前、自覚症状がまったくなかったので、応じてくれるかどうか一抹の不安もあったのですが、わりと素直に受け入れてくれました。入院に必要なモノを自分で準備している姿を見て、私は目頭が熱くなりました。母に教えられた思いがして、私も25日の講演会の準備を追い上げます。

 J:COM(ケーブルテレビ)の「デイリーニュース」という番組で、札幌軟石展のことを報じていただきました。明日(24日)の午前7時にも再放送がありますので、よかったらご覧ください。11チャンネルです。自分が出た番組を知らせるのは、気恥ずかしいのですが。

2016/06/22

母、術後二日目

母が入居しているケアハウスから入院先の病院までは、コミュニティバスの停留所まで徒歩20分→バスで30分→名鉄5分→さらにバスで10分、計1時間以上かかります。
今回も、叔父夫妻にクルマで送り迎えしてもらい、世話になっています。

今日は、中学時代の友人M君に母の病院までクルマで送ってもらいました。

母は点滴(ブドウ糖)が取れて、身動きが楽になりました。
早ければ今週末には退院できそうです。

2016/06/21

母、術後翌日

母はICUから一般病棟に戻りました。痛みもないようです。
昨日の手術では、鼠径部を数㎝切り、化学繊維でできた管を動脈に通して装着しました。母の動脈瘤は、直径7.8㎝ありました。血管の直径が7.8㎝!です。いつ破裂してもおかしくない状態でした。
近年の技術の進歩で、開腹しなくても治療可能となり、その術式に長じた先生に巡り会えたのは、母は実に幸運だったと思います。

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。

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