札幌時空逍遥

札幌の街を、時間・空間・人間的に楽しんでいます。

2016/05/06

東京で時空逍遙 霞が関ビルからの眺望 今昔③

 霞が関ビルからの眺望、北側です。
霞が関ビルからの眺望 2016④ 永田町
 千代田区永田町、右から左にかけて国会議事堂、議員会館、首相官邸が写っています。左方遠景に、新宿副都心の超高層ビル群が見えます。

 1968年当時です。
霞が関ビルからの眺望 1968③ 永田町
 新宿のあたりは、まだ高い建物がありません。

 国会周辺は今もあまり変わっていないようですね。建物がゆったりと配置されています。首相官邸の周囲は、現在のほうが緑量が多く、緑被率が高いように見えます。
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2016/05/05

東京で時空逍遥 霞が関ビルからの眺望 今昔②

 引き続き、霞が関ビルから眼下を眺めました。
霞が関ビルからの眺望 2016② 外堀通り
 東南方向、外堀通りです。

 1968年当時と比べてみます。
霞が関ビルからの眺望 1968② 外堀通り
 黄色の矢印を付けた先に、屋上広告塔が写っています。

 この広告塔は、今も健在のようです。
霞が関ビルからの眺望 2016③ 戸上電機
 「戸上電機」。

 ネットで検索したら、この会社は太陽光発電のメーカーらしい。
 広告塔の手前に緑色の温室のようなモノは、1968年古写真にも同じようなカタチが写っています。

2016/05/04

東京で時空逍遥 霞が関ビルからの眺望 今昔①

 霞が関ビルの最上階(36階)に上がりました。といっても、最上階は民間会社がテナントで入っていて、眼下を眺望することはできません。
 そこで、一つ下の35階に下りました。35階は、某私立大学の「校友会館」が入っています。ここは一部、自由に出入りできました。南側は大学が経営するレストランになっていたので、昼食を兼ねて窓側の席に座らせてもらいました。フレンチメニュー1,700円。

 その眺めは…。
霞が関ビルからの眺望 2016①
 画像の左から右へ、方角的には東から南です。左端の黄色の線を引いたのが外堀通り(黄色の線の先がJR新橋駅付近)で、右端の赤矢印の先に東京タワーが写っています(画像は2枚をつなぎ合わせました)。 

 さて、48年前はどうかというと…。
霞が関ビルからの眺望 1968①
 画像は「霞が関ビル展望回廊パノラマ36」リーフレット(昨日ブログ参照)掲載写真から引用しました。同じく、左端の黄色の線が外堀通りで、右端の矢印の先が東京タワーです。
 かつては東京湾を見晴るかすことができました(末注)。今では高層ビルが林立しています。

注:2015.1.13ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-537.html 参照

2016/05/03

東京で時空逍遥 霞が関ビル

 4月上旬に神奈川県真鶴町に行ったとき、東京で一か所、寄り道しました。
 
 行ってきたのは…。
霞が関ビル 2016年
 「霞が関ビル」。
 1968(昭和43)年に竣工した日本初の超高層ビル、36階建てです。
 私は1969年、このビルの最上階に上りました(末注)。このたび足を運んだのは、東京の眺望風景が四十数年前からどう変わったか確かめたかったのです。
 
 まず、このビルを取り巻く風景自体が変わっていました。左右に同じくらいの高さのビルが林立しています。

 かつて最上階に上ったときに貰ったリーフレット「展望回廊パノラマ36」に竣工当時とおぼしき全景写真が載っていたので、比べてみましょう。
霞が関ビル 展望回廊リーフレット
 このリーフレットには最上階からのパノラマ写真も載っています。今となっては貴重な記録です。 

 
 注:2015.1.6ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-530.html 参照

2016/04/30

真鶴で時空逍遥 小松石の重さを札幌軟石と比べる

 真鶴の採石場で頂戴した小松石です。
真鶴 小松石 サンプル
 密度を計算してみました。

 体積はW15.3㎝×D15.15㎝×H2.8㎝=649.0㎤。
 重量は1630g。
 密度は1630/649.0=2.5g/㎤

 以前に測った札幌軟石の密度は、1.38g/㎤でした(末注①)。小松石は札幌軟石の1.8倍、重い。

 4月28日ブログで記したように、小松石が建物に用いられる例を地元で見かけませんでした。福井の笏谷石と同様に、建物には使われづらいようです(末注②)。その理由は、耐火性の低さと重さにあるのではないでしょうか(末注③)。
 あらためて、札幌軟石の特性を再確認した思いです。

 注①:2015.10.8ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-440.html 参照
 注②:2015.10.13ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-445.html 参照
 注③:札幌軟石のような凝灰岩系は耐火性が高い(火に強い)のに比して、安山岩(デイサイト)系は低い(火に弱い)とされる。なぜ耐火性に違いが出るかというと…文科系の私ではコトバ足らずなのでやめておきます。

2016/04/29

真鶴で時空逍遥 岩海岸 海食洞

 真鶴の岩海岸です。
真鶴 岩海岸 海食洞
 4月18日ブログで記したように、岩というのは地名です。箱根火山の溶岩によって形成された地質で、いかにもジオサイト的な土地柄を表しています。

 海食洞(波によって浸食された海辺の洞穴)が幾つも見られます。
真鶴 岩海岸 海食洞 酸化鉄
 洞穴の一部に赤みを帯びているところがあります。

 現地に置かれている「箱根ジオパーク」の説明標識によると、これは地層に含まれる鉄分が高熱で酸化したものです。なぜ高熱かというと、この地層の上を溶岩が覆ったからだそうです。つまり、赤みを帯びた地層とその上とは、異なる地質らしい。私なりに解釈すると、火山の噴火→噴石物(火山砕屑物)の堆積→その上を溶岩流が覆う、という時系列でしょうか。
 地質の専門の方に糾していただければありがたいです。

2016/04/28

真鶴で時空逍遥 小松石③

荒切りされた小松石です。
真鶴 小松石 荒切り②
 猫がひなたぼっこしていました。


 荒切りの後、一昨日のブログで紹介した切削を経て、研磨されます。
真鶴 小松石 研磨
 研磨されると、光沢を帯びた濃灰色に仕上げられます。安山岩や花崗岩ならではの光沢ですね。

 小松石は、古くは江戸城石垣の算木(コーナーストーン)に用いられたほか、墓石や碑などに使われてきました。昭和天皇陵墓の玉垣にも、小松石が使われたそうです。上物は墓石に、質がやや落ちるものは建材に用いられるとのこと。上物は一切(一昨日ブログ参照)当たりの価格20,000円。建材といっても、建物にまるごと使われている例は真鶴では見かけません。福井の笏谷石(末注)同様、デイサイト系の‘硬石’は建物に用いられるとしても基礎部分程度なのでしょう。

 真鶴民俗資料館で「小松石は全国で二番目に良い石材」と聞きました。どういう基準で二番目か判りませんが、全国的にみても高級な石材らしい。ちなみに、一番良いのは香川県の庵治石(花崗岩、イサム・ノグチで有名)だそうです。

 注:2015.10.3ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-445.html 参照

2016/04/27

真鶴で時空逍遥 小松石②

 真鶴の小松石は、大まかに次のような生産工程と見受けました。
 採掘→荒切り→切削→研磨
 昨日のブログでお伝えしたのは切削の段階で、石材を直方体に仕上げるところです。

 その前に、‘荒切り’の作業があります。
真鶴 小松石 荒切り
 採掘現場で切り出した石を割り出しています。
 電動ドリルのようなモノで石を割っていますが、機械化される前は、‘矢’を打ち込んで、ゲンノウで叩いていたようです。そのあたりは、札幌軟石の‘小割り’の工程と似ています。

 真鶴町民俗資料館には、かつての採石で使われた道具が展示されています。
真鶴町民俗資料館 展示 矢
 ‘矢’もありました(画像左端)。札幌軟石で使われた‘金矢’と同じようなカタチです。

 切り出した石が不整形なところが、安山岩だなあと思いました。札幌軟石の場合、採掘現場で切り出す段階(野取り→割出し)で、ほぼ直方体にしていますが(末注①)、それができるのはたぶん柔らかいからでしょう。

 小松石の採掘場跡です。
真鶴 小松石 採掘場跡
 札幌軟石の採掘跡が平面的(末注②)であるのに対して、デコボコしています。いかにも硬そうです。かつては発破を使っていたとも聞きました。ちなみに、採掘現場の一箇所を‘丁場’(ちょうば)と呼ぶそうです。この丁場の裏側にも別の丁場があり、つまり画像に見える岩体は‘ツラ一枚’なのです。アブナイ。

 注①:北大総合博物館企画展示「わが街の文化遺産札幌軟石」図録2011年、pp.38-39参照
 注②:2014.10.11ブログ http://keystonesapporo.blog.fc2.com/blog-entry-79.html 参照

2016/04/26

真鶴で時空逍遥 小松石①

 真鶴を作った溶岩(安山岩、デイサイト)は、古くから石材として利用されてきました。「小松石」です。
真鶴 小松石 加工現場
 このたび訪ねた義父の親族宅が石材業を営んでいる縁で、採石の現場を見せていただく幸運にも恵まれました。真鶴という町を旅すること自体、小田原や箱根、熱海に比べればマニアックですが、そこへ持ってきて地場のなりわいを目の当たりにできたのはありがたい。札幌軟石フェティストとしても、無上の悦びです。

 採掘した石を‘切削’している工程です。
真鶴 小松石 加工現場②
 大きな円盤鋸で切っています。鋸の歯先はダイヤモンドと聞きました。安山岩は相当硬いモノでないと切れないだろうなあ。 

 石材の単位は、1尺立方で「一切(さい)」というそうです。これは札幌軟石と同じですね。ただし、札幌軟石では「才」という字を当てているとも聞きますが。

2016/04/25

真鶴で時空逍遥 ジオパーク

 真鶴で泊まった旅館に「箱根ジオパークガイド」という冊子が置かれていました。 
箱根ジオパークガイド 真鶴編
 A5判16ページで、真鶴の自然と文化が地質的な観点でわかりやすく説明されています。街を歩いて楽しむのにとても役立ちました。表紙に載っている衛星撮影画像の、黄色の○で囲ったあたりが真鶴です。箱根・芦ノ湖の東南にあたります。右方の平野部が小田原です。

 この冊子によると、真鶴の一帯は40年前に始まった箱根火山の噴火で流れ出た溶岩によって形成されたそうです。地質的には、溶岩が冷えて固まってできた安山岩(デイサイト)。札幌でいえば、札幌硬石ですね。ただし硬石山は470万年前!(末注) ちなみに、われらが札幌軟石は4万年前の支笏カルデラ噴火による溶結凝灰岩です。地球史的にみると、4万年前というのは「つい昨日のこと」みたいです(地球の歴史を1年に例えると、昨日どころか数時間前になるらしい)。

注:北大総合博物館企画展示「豊平川と私たち」図録2011年、p.37参照

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Author:keystonesapporo
1991年から札幌建築鑑賞会を続けてきました。

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